地方自治基礎理論の探求

地方自治基礎理論の探求

出版社: 法政大学出版局
著者: 名和田 是彦、宮﨑 伸光
  • 故宮﨑伸光名誉教授の膨大な地方自治研究を受け継ぎ、地方自治理論の新しい視点を提示する。2020年度「自治体論」講義録を収録。
  • 故宮﨑伸光名誉教授の膨大な地方自治研究を受け継ぎ、地方自治理論の新しい視点を提示する。2020年度春学期「自治体論」講義録、氏の学問をめぐる座談会等を収録。
  • 故宮﨑伸光名誉教授の膨大な地方自治研究を受け継ぎ、地方自治理論の新しい視点を提示する。「ズームレンズ理論」、領域社団論、アメリカの市民による自治体の創設、小規模自治体論、地方自治の責任部局論、都市内分権論、公共サービスの職務パフォーマンス論などに関する論稿のほか、宮﨑氏の2020年度春学期の「自治体論」講義録、氏の学問をめぐる座談会などを収録。
  • はしがき
    第1部 地方自治基礎理論の探求
    第1章 「ズームレンズ理論」における「領域社団」論を読み解く 【名和田是彦】
    Ⅰ はじめに
    Ⅱ 問題提起 ~「ズームレンズ」論の体系的位置~
    Ⅲ 宮﨑「ズームレンズ理論」の全体像
    1 「ズームレンズ理論」に至る宮﨑の思索の跡
    2 「ズームレンズ理論」の構成要素 その1「ズームレンズ」論
    3 「ズームレンズ理論」の構成要素 その2「自治」概念
    4 「ズームレンズ理論」の構成要素 その3「領域社団」概念
    Ⅳ 「ズームレンズ理論」の展望
    1 領域的秩序について
    2 「調整・規制・給付」のための権限
    Ⅴ 結びにかえて
    第2章 自治体に住民は含まれるのか?──故・宮﨑伸光教授のズームレンズ理論と消防行政論 【嶋田暁文】
    はじめに
    Ⅰ 宮﨑の「ズームレンズ理論」
    1 概要
    2 自治体に住民は含まれるのか?
    Ⅱ 宮﨑の消防行政論──その内実とズームレンズ理論への接合の意義
    1 消防広域化推進論~国および永田尚三の立場
    2 消防広域化慎重論~宮﨑の立場
    おわりに
    第3章 自治体と市民のあいだ──「自治体論」の射程をめぐって 【土山希美枝】
    Ⅰ 本稿の目的と構成
    1 宮﨑伸光氏講義が「自治体論」であることの示唆
    2 本稿の構成
    Ⅱ 自治体の発見
    1 敗戦から1960年代なかばまで
    2 高度成長の本格化と地域課題の顕在化
    3 革新自治体から先駆自治体へ
    4 2000年分権改革
    Ⅲ 地域社会の構造変動と「都市型社会論」
    1 高度成長期の社会変動と「都市型社会論」
    2 地域課題をめぐる政策主体の再設定
    3 地域課題をめぐる政策主体としての市民の3面性
    Ⅳ 自治体と市民のあいだにある「期待」と「制度」
    1 市民(による)政策と政府政策との境界
    2 自治体と市民の政策主体間関係
    3 市民政策主体にたいする自治体の「期待」
    Ⅴ 自治体と市民・住民の自治の論
    1 地縁系市民政策主体への行政による「期待」と「支援」
    2 「自治の萎縮」という危機
    第4章 アメリカにおける自治体設立(自治体法人化)と公共サービス 【宗野隆俊】
    Ⅰ アメリカの地方自治における自治体
    1 「市民が自治体を創る」
    2 地方政府の類型
    Ⅱ 境界変更の一形態としての自治体設立
    1 自治体の境界変更
    2 境界変更としての合併
    3 自治体の設立
    4 自治体の権能
    Ⅲ 自治体設立の手続き
    1 自治体設立の要件と手続き
    2 ノースカロライナ州における自治体設立の手続き
    Ⅳ 自治体設立と公共サービス
    1 サンディスプリングス市
    2 サンディスプリングス市設立の過程
    3 サンディスプリングス市の統治機構と公共サービス
    Ⅴ おわりに
    第5章 小規模自治体のサステイナビリティに関する一考察 【武藤博己】
    はじめに
    Ⅰ 島嶼自治体
    1 青ヶ島村
    2 御蔵島村
    3 その他の島嶼自治体
    Ⅱ 山間地自治体
    1 野迫川村
    2 檜枝岐村
    おわりに:小規模自治体が存続してきた要因
    1 地理的状況
    2 住民の意思
    3 自治体の持つ資源の魅力
    4 自治体という仕組み(制度)
    第6章 「国による〈自治〉の擁護」についての一試論──戦間期の内務省地方局長講話を端緒として 【谷本有美子】
    Ⅰ はじめに
    1 解題「戦間期における町村自治」
    2 分析の視座:町村自治に対する「後見」
    Ⅱ 国家振興に期する自治体:自治の発達が意味するもの
    1 自治の本義と国民の精神面における発達
    2 農村地域の開発課題
    Ⅲ 名誉職・公民と自治制
    1 「治者」たる名誉職の心得
    2 有給吏員の待遇問題と政党政治の影響
    Ⅳ 自治行政と財政・税制
    1 町村財政の原則と運営の実際
    2 税負担の公平均衡問題
    まとめにかえて
    第7章 公共サービス動機付けと職務パフォーマンス──自治体職員に対するアンケートデータを用いた実証分析 【林 嶺那】
    概要
    Ⅰ はじめに
    Ⅱ 公共サービス動機付けと多面的な職務パフォーマンス
    Ⅲ 研究方法
    1 データ
    2 測定尺度
    Ⅳ 分析結果
    Ⅴ 考察と結論
    第8章 市民と熟議する自治体議会:ベルギーにおける熟議委員会制度 【德田太郎】
    はじめに
    Ⅰ 「多様な人材が参画し住民に開かれた地方議会」
    Ⅱ 選挙制による議員と抽選制による市民との混合熟議
    Ⅲ ベルギー・ブリュッセル首都地域議会の熟議委員会
    Ⅳ わが国における類似制度の導入の可能性と課題
    おわりに
    第9章 国土利用と地域コミュニティ──自治機能の「伝来」・「制度保障」と「固有」の狭間における運用をめぐる考察 【竹野克己】
    Ⅰ はじめに(日本における「地域計画」の特性)
    Ⅱ 国土利用計画「国土の管理構想」における
      「地域管理構想」策定制度
    Ⅲ 「地域管理構想」の課題
    Ⅳ 「国土計画」における住民と「地域コミュニティ」の意思の反映
    第10章 ウィーン市都市内分権制度 【細井 保】
    序 理論的視座
    Ⅰ 歴史
    Ⅱ 制度
    Ⅲ 運用
    Ⅳ 課題
    補 オーストリア共和国の政治構造と政治文化

    第2部 宮﨑伸光の自治体学
    その1 座談会
    宮﨑さんの学問と人を語る 【武藤博己・牛山久仁彦・嶋田暁文・名和田是彦】
    その2 宮﨑伸光名誉教授
    2020年度春学期「自治体論Ⅰ」講義録
    第1回 開講
    第2回 古典的地方自治理論
    ~民主主義と地方自治をめぐる古典的議論~
    第3回 古典的地方自治理論(その2)
    ~民主主義と地方自治をめぐる古典的議論(つづき)~
    第4回 古典的地方自治理論(その3)
    ~民主主義と地方自治をめぐる古典的議論(つづき2)~
    第5回 領域社団の形成と自治の普遍性
    ~独自の視点から自治の普遍性を導く~
    第6回 統率者の選出と統率者に対する授権
    ~地域共同社会の統率者をどのように決めるか~
    第7回 統率者の選出と統率者に対する授権(その2)
    ~地域共同社会の統率者をどのように決めるか(つづき)~
    第8回 統率者に対する統制
    ~「殿」の思い上がりの予防と対処~

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