南の認識論 不在の社会学と正義

南の認識論 不在の社会学と正義

出版社: 法政大学出版局
著者: ボアヴェントゥーラ・デ・ソウザ・サントス、北野 収、松下 冽
  • グローバルな認知的正義がなければグローバルな社会正義は存在しない。西洋中心主義の認識論に抗い現実の不正義に介入する闘争の書
  • グローバルな認知的正義がなければグローバルな社会正義は存在しない。ヨーロッパ中心主義的な認識論に抗い、現実の不正義に介入するための闘争の書。
  • グローバルな認知的正義がなければグローバルな社会正義は存在しない。私たちの認知の深淵を分かつ境界線により、グローバルサウスは見えないもの、あるいは存在しないものとして排除されてきた。異文化間の対話と翻訳にもとづく知識のエコロジーによってヨーロッパ中心主義的な認識論に抗い、現実の不正義に介入するための闘争の書。来たるべき多元社会を構想する知の巨人ソウザ・サントスの主著、完訳成る。
  • 序 文
    善き生き方/ブエン・ビビールのマニフェスト
    知識人/活動家のためのマニフェスト
    序 章 西洋中心主義的な政治的想像力と批判理論を分離する
     「強い問い」と「弱い答え」
     終わりなき資本主義の終焉
     終わりなき植民地主義の終焉
     緊急事態と文明の変化のパラドックス
     非常に古いもの、あるいは非常に新しい何か──ヤスニ・プロジェクトの例
     重要な名詞の喪失
     理論と実践の亡霊のような関係
      敵は誰なのか
      成功や失敗をどのように測定するか
      取るに足らない過激主義
      世界社会フォーラム(WSF)後を理論化する
     結 論
    第Ⅰ部 外延的近代性と従属的西洋──両者の分離の度合い
    第1章 ヌエストラ・アメリカ──ポストコロニアルのアイデンティティとメスティーソ性
     ヨーロッパのアメリカの世紀と社会体制としてのファシズムの台頭
     「ヌエストラ・アメリカ」の世紀
     「ヌエストラ・アメリカ」の基礎理念
     バロックのエートス──叛逆的コスモポリタン政治と文化のための序説
     「ヌエストラ・アメリカ」の限界
     二一世紀における対抗ヘゲモニーの可能性
     結論──アリエル、あなたはどちらの側につくのか
    第2章 もう一人の新しい天使──近代のルーツとオプションのゲームを超えて
     はじめに
     檻の中の過去
     「新しい天使」の寓話
     ルーツとオプションの方程式
     方程式の終焉
      スケールの乱れ
      ルーツとオプションの炸裂
      ルーツとオプションの互換性
     過去のための未来
     不安定化する主体性
    第3章 オクシデンタリスト的でない西洋は存在するか
     哲学を売りに出す
     無知の知
     賭 け
     結 論
    第Ⅱ部 南の認識論に向けて──経験の浪費に抗する
    第4章 深淵性思考を超えて──グローバルな論理から知識のエコロジーへ
     規制/解放と収奪/暴力の間の深淵性の境界線
     結論──ポスト深淵性思考に向けて
    第5章 盲目の認識論と向き合う──なぜ「儀礼的妥当性」の新しい形態は規制も解放もしないのか
     はじめに
     規制としての知識と解放としての知識
     限界の表象
     関連性の決定
     関連性の度合いの決定
     識別の決定
     持続の不可能性
     解釈と評価の確定
     盲目の認識論から見ることの認識論へ
     見ることの認識論に向けて
      不在の知識の認識論
      不在エージェントの認識論
      表象の限界の再検討
     結 論
    第6章 怠惰な理性を批判する──経験の浪費に抗い不在の社会学と創発の社会学を求めて
     はじめに
     換喩的な理性を批判する
      非存在の五つの生産様式
      経験の浪費に対抗する五つのエコロジー
     予期的な理性を批判する
     結 論
    第7章 知識のエコロジー
     知識のエコロジーと世界的経験の無限の多様性
     知識のエコロジーの一部としての近代科学
      科学的実践の内的多元性
     外的多元性──知識のエコロジー
     知識の内的多元性と外的多元性の区別を相対化する──アフリカ哲学を例として
     知識のエコロジー・ヒエラルキー・語用論
     慎重な知識のためのオリエンテーション
    第8章 異文化間の翻訳──情熱の共有と差異化
     生きた翻訳としての異文化間翻訳について
     異文化間翻訳を通じた「南」からの学び
     翻訳の条件と手順
      何を翻訳するのか
      何から何へと翻訳するのか
      いつ翻訳するのか
      誰が翻訳するのか
      どのように翻訳するのか
      なぜ翻訳するのか
    終 章
    解題 サントスの認識論の歩みと現代的意義──グローバル・サウス論とオルタナティブなパラダイム(松下 冽)
    訳者あとがき(北野 収)
    参考文献
    索 引

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