
メフメト二世〈新装版〉 トルコの征服王
出版社: 法政大学出版局
- コンスタンティノープルの征服によりローマ帝国に永遠の終焉をもたらし,オスマン帝国の基礎を築いた征服王メフメト二世の生涯,政治的理念と強烈な個性を描く。
- 序文
訳者はしがき
第一章 青年スルタンの二度の即位
1 十二歳のスルタン
2 勉学一筋の流謫の日々
第二章 コンスタンティノープルの征服
1 ボスフォラス海峡の支配者
2 攻囲
3 戦略と戦闘
4 最後の突撃
5 勝利
6 キリスト教世界の絶望とスルタンの栄光
7 無限の苦悩
8 無限の威信
9 オリエントの首都を蘇らせる
10 首都に再び人を住みつかせるシュルギュン(強制移住)
11 ミレット
12 イスラームの都市
第三章 勝つことと支配すること
1 ベオグラードでの挫折
2 モレアでの成功
3 セルビア征服
4 二つの大陸と二つの海の君主
5 ビザンツ帝国の最後の領地の陥落
6 スルタンを改宗させる?
7 串刺し王ヴラドの恐怖からボスフォラス海峡の征服へ
第四章 対ヴェネツィア戦争と帝国の知的再建
1 長い紛争が始まる
2 キリスト教側が失敗、そして倦怠が拡がる
3 西洋の教養に熱狂するスルタン
4 ……だが東洋の知識人と詩人が
5 二大陸のスルタンの荘厳な王宮
6 帝国の上級官吏の学校
7 聖ソフィアのライヴァル
8 イスラーム世界随一の名門大学
第五章 各国を次々に征服
1 アドリア海諸国の大恐怖
2 ヴェネツィアの大災厄
3 オスマン・トルコのアジアにおける躍進
4 栄光の重い代償
5 黒海、「トルコの湖」
6 全面戦争
7 ヴェネツィア共和国の屈辱
8 ベッリーニ、コンスタンツォとその他の人々
第六章 トルコの平和
1 傷痕の手当て
2 征討の進展と町々
3 繁栄への道程と方策
4 イスタンブル――巨大な首都
5 三世界の宮殿
6 立法者のスルタン
第七章 挫折と死
1 ロードス島攻囲の失敗
2 ローマへ向かうか?
3 後世に残した栄光
第八章 王子の受難
付録
1 教会の合同
2 最後のビザンツ皇帝の死(トゥルスン・ベイによる)
3 治世の三大人物
オスマン朝のスルタンの系譜
年表
トルコ語語彙
主要資料の著者の解説
原注
索引