哲学のアンガジュマン

哲学のアンガジュマン

出版社: 法政大学出版局
著者: 生方 淳子
  • 哲学は現代世界が抱える深刻な課題にいかに建設的に関与しうるのか。サルトルと共にいま新たなアンガジュマンがいかに可能かを探る。
  • 現在の世界が直面する重大な問題に、サルトル哲学を視座として根本に立ち戻った考察を加えるとともに、いま新たなアンガジュマンがいかに可能かを探る。
  • 哲学は現代世界が抱える深刻な課題にいかに建設的に関与しうるのか。デモクラシーの危機、社会の分断と格差、戦争、無数の形を取る暴力などに立ち向かうために、ギリシャ哲学やデカルト、パスカルと関連づけながらサルトル哲学の最も根本にある存在論と、そこから発展した暴力論を考察する。ポピュリズムやウクライナ戦争、パレスチナ問題を考えるとき、サルトルから新たに見えてくるものは何か。心理学、経済学、国際政治学など他領域の知との接点も探りながら、いまデモクラシーの担い手にとっていかに哲学的アンガジュマンの再挑戦が可能かを探る。
  • 凡例
    出典の表記
    序章
     1.哲学とアンガジュマン
     2.前著とのつながりと本書の展望
     3.学術書として用いる方法、導入する視点、新たな発見
     4.哲学の問いの時代性と普遍性
     5.社会科学と人工知能と哲学
    第一部 コギトの変成――デカルト的合理・パスカル的悲惨とサルトル的コギト
    プロローグ――デモクラシーは蜃気楼なのか
    第一章 サルトルによるコギトの再造形
     1.前反省的コギト
     2.拡張コギト
     3.脱同一性コギト
    第二章 サルトル的コギトの迷走と受難
     1.自由の刑
     2.「神になりたい」とは
    エピローグ――自己決定するデモクラシーの条件
    第二部 狂気の現象学――さかさまのデカルトたち
    プロローグ――理性とその外部
    第一章 心理学と精神医学
     1.精神病院訪問
     2.引きこもるピエールと想像力論
    第二章 『アルトナの幽閉者』における狂気と引きこもり
     1.「人間ではない」
     2.類似したドイツの戯曲
     3.戯曲としての三層構造と狂気の出現
     4.父親という問題
    エピローグ――非理性における意識
    第三部 暴力の発生論――何が不戦・非暴力を阻むのか
    プロローグ
     1.サルトルは暴力を礼賛しているのか
     2.サルトルは本気でいっしょに怒ってくれた
    第一章 サルトル哲学における暴力への問い
     1.学生時代の論文――戦争を避けるための国家理論の素描
     2.遺稿『道徳論ノート』における暴力論の位置
    第二章 不戦・非暴力を阻むもの
     1.平和主義への疑問
     2.「戦争状態」の直視
    第三章 恒久平和の可能性の条件
     1.哲学者の「甘い夢」
     2.戦争の抑止、合意形成の可能性
    エピローグ
     1.専門的知見と哲学的言語
     2.私たちの言葉と文化
    終章
     1.本論の振り返り
     2.私たちの時代
     3.「暴力学」の可能性
     4.とりあえずの平和
     5.まさかの戦争
     6.パレスチナの人々
     7.「サルトルの民」の今
     8.哲学のアンガジュマンと哲学的アンガジュマン
    あとがき
    文献目録
    索引

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