
ウスバカ談義
出版社: 筑摩書房
- 強烈な知人たちとの奇妙な会話、突飛なエピソード、滲み出す虚無感。戦後派の巨匠が贈る昭和のユーモア短編集、待望の復刊。解説 荻原魚雷
- 戦後派の巨匠が贈る昭和のユーモア短編集
強烈な友人・知人たちとの奇妙な会話、突飛なエピソード、滲み出す虚無感。
生誕110年記念復刊
解説・荻原魚雷
「相手をグサッと突き刺すような言葉は、お互いに本能的に避けるでしょう。それがルールというものです。あんただって誰かと喧嘩して、大バカと言われるより、ウスバカと言われる方がこたえるでしょう。」(「ウスバカ談義」)
「山名君の説明では、友達にもたくさんの種類があり、たとえば、善友、悪友、益友、損友、その他棋友、釣友などいろいろあって、山名君は私の益友をもって任じているのだそうである。(「益友」)
ウスバカと大バカの違いとは? 善友・悪友ときて、益友とは? 買ってきたタコは何故七本脚なのか? 主人公のもとをたびたび訪れては奇妙な問答を繰り返し、何かを押し付けたりやらせたりする男・山名君との珍妙なやりとりが絶妙な連作ほか、語り手と友人知人が紡ぐ物語10編。戦後派の巨匠にして、虚無と表裏のユーモアで独特な存在を示した著者、最後の傑作短編集。
カバーイラスト 樋口達也
カバーデザイン 明石すみれ
(芦澤泰偉事務所) - ウスバカ談義
益友
孫悟空とタコ
八島池の蛙
ふしぎな患者
留守番綺談
満員列車
寝ぐせ
落ちる
Q高原悲話
Sの背中
解説 荻原魚雷