
アガンベンの思想圏 越境する哲学
出版社: 筑摩書房
- 20世紀の新たな哲学の扉を開いたアガンベンの思想の諸相を哲学史的・文学史的な系譜に位置づける力作。全著作ブックガイド付き。
- 様々な領域を横断し新たな哲学の扉を開いたアガンベン。ネグリとの関係、潜勢力と現勢力、アナキズム、喜劇などを通して思想を追う。全著作ブックガイド付き。
- 20世紀を代表する哲学者・ジョルジョ・アガンベンは言う、「わたしはエピゴーネン(亜流)である」と。ハイデガー、ベンヤミン、フーコー、デリダ、ネグリ、そして道化プルチネッラ……他者という「鏡」の中に自己の哲学を見出すこの思想家の概念の起源と展開を著作群に読み解く。デビュー作『中身のない人間』から最新刊『クアデルニ』までを射程に収め、認識と無知、聖と俗、アナーキーとデモクラシー、悲劇と喜劇など、両極間を宙吊り状態のまま渡っていく、そのスリリングな思考はどこに向かうのか?
- Ⅰ アテンション・プリーズ――序に代えて
Ⅱ 「エピゴーネン」という身振り
Ⅲ アートと抵抗
Ⅳ ハイデガーを読むデリダを読むアガンベン
言語活動と「存在論的差異」
「~でないもののように(ホース・メ)」とメシア(的なもの)
動物と人間
Ⅴ ネグリVSアガンベン、あるいはオルター・エゴの応答
マルチチュードと潜勢力
無為と生きた労働
生政治と生権力
スピノザをめぐって
「貧しさ」をめぐって
Ⅵ ドン・キホーテの存在論
Ⅶ 「アナーキーはデモクラシーよりも興味深い」
Ⅷ 精神分析について彼が知っている二、三の事柄
メランコリーとフェティシズム――「否認」と「閾」
インファンティアの経験
精神分析との格闘
原始語における両価性
主権権力と父の法
哲学的考古学と「退行」
Ⅸ 涜聖と異端の神学
異端の告白
「原罪」への抵抗
思考のモデルとしての異端者アヴェロエス
修道会と教会
アウグスティヌスとの対決
オリゲネスへの共感
使徒パウロへの回帰
Ⅹ 喜劇に始まり喜劇に終わる――結びに代えて
アガンベン・ブックガイド
索引
