スウェーデンにおける「あたたかい教育」
出版社: 東京大学出版会
- 教育か福祉かの二分法を飛び越え、制度と制度の「あいだ」で活躍する専門職「ソスペッド」。その専門職の養成と実践から、専門性を明らかにする。ケアを「受ける」対象から自ら主体的に生きるひとになることへの教育福祉的支援への展開は、福祉国家の危機に瀕するすべての国に大きな示唆を持つ。
- 序章 社会福祉を超える教育の論理に向けて
第Ⅰ部 スウェーデンにおけるソーシャルペダゴジーの歴史と理論
第1章 社会福祉の確立とソーシャルペダゴジー
第2章 ソーシャルペダゴジーの萌芽
第3章 ソーシャルペダゴジーの理論系統
第Ⅱ部 専門職としてのソスペッド
第4章 ソスペッド養成――社会福祉士との比較から
第5章 社会福祉士との比較にみるソスペッドの専門性
第Ⅲ部 ソスペッドによる実践
第6章 依存から「自立」に向けた伴走的教育支援――依存症成人支援事業を対象に
第7章 居場所のない子ども・若者のためのアウトリーチ
第8章 学校における集団づくりの専門家
終章 「あたたかい教育とは何か」
巻末資料