宗教の自由と不寛容のアメリカ史

宗教の自由と不寛容のアメリカ史

出版社: 東京大学出版会
著者: 佐藤 清子
  • プロテスタント多数派のもとで成立したアメリカ合衆国は、「宗教の自由」を憲法に掲げながらも、様々な「宗教的不寛容」を併存させていた。宗教の自由の理念の形成と展開、世界的普及の実態を反カトリック的プロテスタントたちの活動から明らかにする。
  • 序章 宗教の自由の歴史と反カトリック
    第一節 研究の背景――宗教の自由への関心の高まり
    第二節 宗教の自由の歴史研究と反カトリック研究
    第三節 本書の構成と意義
    第一章 アメリカ的反カトリックの勃興――一八三〇年代
    第一節 サミュエル・F・B・モース――反カトリックから反移民へ
    第二節 マリア・モンクとサミュエル・B・スミス――道徳的批判と扇動者たち
    第三節 ウィリアム・C・ブラウンリー――カトリックの改宗と宗教の自由
    第二章 福音主義、宗教の自由と反カトリック団体の発展――一八四〇年代
    第一節 アメリカプロテスタント協会
    第二節 海外福音主義協会
    第三節 キリスト教連盟
    第三章 環大西洋世界と普遍の自由――福音主義連盟・マデイラ・一八四八年革命
    第一節 一八四六年福音主義連盟会議とアメリカ支部形成の失敗
    第二節 ポルトガル人プロテスタント移民事業
    第三節 一八四八年革命とその影響
    第四章 反カトリック団体の合併と一八五〇年代の奴隷制問題
    第一節 AFCUの活動
    第二節 奴隷制をめぐる南北対立の深化とAFCU
    第五章 宗教の自由を求める運動
    第一節 宗教の自由を求める運動の背景
    第二節 運動の展開
    第三節 運動における宗教の自由――普遍性をめぐる議論
    第四節 一八五三年から一八五四年以降のAFCU
    終章 宗教の自由と白人プロテスタント国家アメリカ
    補章 反カトリックと学校問題、教会財産問題
    第一節 ニューヨーク州学校問題と宗教の自由
    第二節 ニューヨーク州教会財産問題と宗教の自由
    第三節 政府による自由、政府からの自由
    参考資料
    1 一八五三年集会決議
    2 一八五三年集会提議
    3 一八五三年二月一七日連邦上院に提出された決議案
    4 一八五四年集会決議
    あとがき

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