日本の近代思想を読みなおす4 女性/ジェンダー

日本の近代思想を読みなおす4 女性/ジェンダー

出版社: 東京大学出版会
著者: 中島 隆博、末木 文美士、水溜 真由美
  • 時代を反映する選りぬきのテキストに解説を付し、日本の近代思想を読みなおして捉えるためのアンソロジーの第4巻。近代日本において、ジェンダーにまつわる問題に関して女性が執筆した様々なテキストを収録。広義の意味でのフェミニズム思想の展開をたどりながら、女性のおかれた状況やその背景を捉える。
  • はじめに
    I 家族と性役割
    1 近代家族と良妻賢母規範
    2 母性保護論争
    3 高群逸枝と婚姻史
    4 家族制度の民主化と農村女性
    5 主婦論争
    資料編
    母性偏重を廃す(与謝野晶子)
    招婿婚の研究(高群逸枝)
    蕗のとう(山代巴)
    主婦労働の値段――わたしは〝主婦年金制〞を提案する(水田珠枝)
    Ⅱ 性、愛
    1 「新しい女」と「両性の相剋」
    2 貞操論争と堕胎論争
    3 女性同性愛
    4 性暴力とセクシュアル・ハラスメント
    5 森崎和江の性愛論
    資料編
    生血(田村俊子)
    逃げた娘(松田解子)
    百合子へ(湯浅芳子による宮本百合子宛書簡一九二四年六月十三日)
    第三の性――はるかなるエロス(森崎和江)
    Ⅲ 性を売る
    1 公娼制度と廃娼制度
    2 芸娼妓による手記・自伝
    3 からゆきさん
    4 キーセン観光反対運動資料編
    現代生活と売春婦(山川菊栄)
    辻の華(上原栄子)
    女の情況 なぜ私はキーセン観光に反対するのか――経済侵略と性侵略の構造を暴く(松井やより)
    Ⅳ 権利と解放
    1 自由民権運動と女性
    2 『青鞜』
    3 ウーマン・リブ
    資料編
    同胞姉妹に告ぐ(しゅん女(岸田俊子))
    泣て愛する姉妹に告ぐ(清水豊子)
    元始女性は太陽であった――『青鞜』発刊に際して(平塚らいてう)
    いのちの女たちへ――とり乱しウーマン・リブ論(田中美津)

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