
航海記 Notes from a Voyage
出版社: 山小屋ブックス
- どこかの海で、ひとりの人が書き残した、ある航海の記録。人生における出会いや別れ、哀しみや希望を、短くも鮮烈な文章で描き出す。海の色のように、読むたびに景色を変える——果てない魅力を持つ物語。英語訳付き。
- 先へ先へ、
漕いでいけばいいのです──
どこかの海で、ひとりの人が書き残した、ある航海の記録。
豆本作家・赤井都が紡いだ、短くも鮮烈な物語。
2016年に限定30部で制作された豆本が、ついに単行本として生まれ変わります。
主人公である「私」は、どこかの海でひとり舟を漕いでいます。
あるとき、同じように舟を漕ぐ誰かの気配を感じ、
「おおい」「おおい」と呼びかけ合いながら、しばらく並走して同じ時を過ごします。
しかしやがて、また「私」はひとりに戻る──
それでも漕ぎ続ける、小さな舟の航海の物語です。
人生における出会いと別れ、哀しみと希望。
それらを鮮やかに描きながら、この物語は、
「私」として生きる自由や孤独、そして限りある命を、ありのままに祝福します。
海の色のように、読むたびに景色を変える──
果てない魅力を湛えた、静かで深い一冊です。
本書は、日本語と英語の日英併記。
表紙からは日本語、裏表紙からは英語で読み進められる構成になっています。