リンチ(戯曲)――三部作

リンチ(戯曲)――三部作

出版社: いぬのせなか座
著者: 羽鳥ヨダ嘉郎
  • 堺雅人推薦!AAF戯曲賞受賞作を含む類例なき戯曲三部作。装画:尼子騒兵衛「落第忍者乱太郎」より。付録論考に平倉圭、細馬宏通。
  • 堺雅人推薦! AAF戯曲賞受賞作を含む戯曲三部作。歴史と地形、政治とケア、侵略と生活が苛烈に殺到する「現在」に生み出された、類例のない作品集。装画:尼子騒兵衛「落第忍者乱太郎」より。付録論考に平倉圭、細馬宏通。
  • 【堺雅人(俳優)推薦! 戯曲と体を根底から突き詰める、類例のない作品集】
    見ること、触れること、支えることは、
    いつ暴力になるのか――
    国家で、共同体で、家で
    ゆがみ抗いながら発せられてきた言葉たちが
    この感覚を、体を、劇をかたちづくる。
    歴史と地形、政治とケア、侵略と生活が
    苛烈に殺到する「現在」に生み出された
    戯曲三部作、ついに刊行。
    ◯堺雅人(俳優)
     この戯曲、僕はとてもじゃないが、ひとりで読めない。どんな声で、なにを思って喋ればいいか、わからないのだ。そもそも声にだして読んでいいセリフなのかも、わからない。
     言葉の奥に劇的な世界がひろがっている予感がする。気になる。よみたい。理解したい。でも、本当によくわからない。
     ここに書かれているのは、多分、仲間を必要とする言葉だ。ひとりでなく、みんなで読む文章。よんでいると、すぐに誰かの意見を聞きたくなる。自分の疑問をきいてほしくなる。調べたことを、だれかに話してみたくなる。みんなで相談したくなる。
     この文章は、だから、ものすごく「演劇の言葉」なんだと思う。よみだした瞬間から、作劇は始まっているのだ、多分。
    【収録作品】
    「リンチ(戯曲)」
    小豆島の安田おどり、聖火の沖縄入り、クリオン島のハンセン病患者隔離施設での女子寮襲撃、南洋群島――寝たきりの「お袋」と介護する「素人」のあいだで、帝国が忘れんとする島々の記憶が圧縮・断片化し、噴き出す。第20回AAF戯曲賞大賞受賞作。
    「同伴(戯曲)」
    知念正真の戯曲『人類館』が「さる軍団」たちの紐と跳躍のなかで再び開かれる。猿まわし、タミル移民、人種握手会、通天閣――観客席もトイレもキッズスペースもすべてが上演内部に取り込まれ、見ることの暴力が見る者自身の知覚のなかで起動する。
    「加担(戯曲)」
    農婦、主夫、推し、サポ、同志、パパ。関係名で呼ばれる人物たちの家のなかで、綿ふき病、腎不全看護、満洲の上下水道、イスラエルによる水の武器化、占領下の性暴力が交錯する。ケアと連帯が、暴力と同じインフラの上を流れていく。
    【付録小冊子】
    平倉圭(芸術学)、細馬宏通(行動学)
    【著者】
    羽鳥ヨダ嘉郎
    「リンチ(戯曲)」で第20回AAF戯曲賞大賞受賞。
    装釘・本文レイアウト:山本浩貴+h(いぬのせなか座)
    装画:尼子騒兵衛「落第忍者乱太郎」より
  • リンチ(戯曲)
    同伴(戯曲)
    加担(戯曲)

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