
教授の家
出版社: 北烏山編集室
- すべてを手にいれたかに見える歴史学教授に忍び寄る、不安と孤独。20世紀アメリカ文学を代表する作家が、モダニズムの潮流とも共鳴する手法を用いて綴った意欲作。老いや時代の変化に戸惑いつつも、現実の日常を生きる普遍…
- 社会的な成功と今も美しい妻、幸せな結婚をした娘たち。
すべてを手に入れたかに見える歴史学教授に忍び寄る、不安と孤独。
作中にはさみこまれた「トム・アウトランドの物語」は、珠玉の青春文学でもある。
20世紀前半のアメリカ文学を代表する作家が、ひっそりと苦悩する普遍的な人間の姿を、モダニズムの潮流とも共鳴する独自の手法で描きだす。長らく入手困難だった作者後期の代表作、待望の新訳。
現実の社会に幻滅を覚え、失われた理想主義に惹かれながらも未来に向かっていく姿勢は、大戦を経たモダニズム時代の人間の感覚とも読むことができるし、老いや時代の変化に戸惑いつつも、現実と折り合いをつけながら生きる普遍的な人間の姿として読むこともできるだろう。
——新井景子/解説「二つに分かれた世界」より
装幀・宗利淳一 - 第一部 家族
第二部 トム・アウトランドの物語
第三部 教授
訳者あとがき
解説 「二つに分かれた世界」新井景子(学習院大学教授)
