
世界は一冊の本
出版社: 筑摩書房
- 「人生という本を、人は胸に抱いている。」――没後10年。詩人・長田弘がのこした祈りと鎮魂の傑作詩集、待望の文庫化。解説 岡崎武志
- 本を読もう。もっともっと本を読もう。世界という名の一冊の本を。「書かれた文字だけが本ではない。日の光り、星の瞬き、鳥の声、川の音だって、本なのだ」本を読みながら、私たちはあまりに多くの人と、言葉と、景色と出会い、別れていく。友の魂へ、母の魂へ、あるいは遠く離れた異国の魂へ。詩人がのこした祈りのための、そして人生を読み解くための傑作詩集。
解説 岡崎武志
カバー画 田中紗樹「存在の合図」
カバーデザイン 鈴木成一デザイン室+宮本亜由美 - 誰でもない人
人生の短さとゆたかさ
立ちどまる
ことば
ファーブルさん
なあ、そうだろう
友人の死
役者の死
青函連絡船
詩人の死
無名の死
父の死
母を見送る
黙せるもののための
十二人のスペイン人
嘘でしょう、イソップさん
五右衛門
世界は一冊の本
おぼえがき
解説 岡崎武志