
教師養成についての考察
出版社: 人言洞
- 本書『教師養成についての考察』は、1920年にドイツで刊行されてからすでに100年余りを経過しているが、20世紀初頭の教師のもつべき資質と課題についての論究が、今日でも教師養成の根幹にふれる不易のものであると確信できる。訳者は、シュプランガーの考察を「青少年を教育する教師の資質・力量は、文化価値に対する深い理解と造詣が求められる。その一方、教師が養成されていく課程では、広い心をもった人間として養成されることが求められる。さらに、価値ある人間的展開のヒューマニスティックな理想をもった教師が養成されることが喫緊の課題である」と読み解いている。まさに今こそ、危機迫る日本における教師養成にかかわるすべての関係者に読んでほしい。
- まえがき
1 陶冶
2 陶冶価値
3 陶冶性
4 学問、技術、陶冶
5 総合大学、工業大学、教師養成大学
6 教育大学
7 競争―総合大学か教育大学か
訳者あとがき
