パリ68年5月 叛逆と祝祭の日々
出版社: 論創社
- パリ大学ナンテール分校を発火点として全土に拡がっていった「68年5月」。その運動の全貌と意義を明らかにする。
- パリ大学ナンテール分校を発火点として全土に拡がっていった「68年5月」。支配・管理の構造を解体しようとする運動と、これを維持し温存しようとする体制との攻防を軸に、貴重な証言と資料を交え、その全貌を明らかにする。
- はじめに
第一章 発火点――パリ大学ナンテール分校
1〝黄金の三十年〞の終わり近くに /2 社会の総管理化と世代の断絶 /3 教えるもの・教えられるものの分離の廃棄/4 社会主義思想の再構築/5 三月二十二日運動の形成へ
第二章 フランスを震撼させた日々
1 ナンテールからソルボンヌへ/2 燃えるカルチエ・ラタン、五月三日―九日/3バリケードの夜、五月十日―十一日/4 ゼネストの拡大、大学占拠から工場占拠へ/5 ユートピアの夢、壁の詩/6 引潮、取引、分裂、復讐劇
第三章 六八年五月の精神と現実/運動の本質と内外の敵/2 活動家たちの変節と言行不一致
第四章 あの日々からの三十年――継承と逆流
1自律への志向を定着させた側面/2 荒廃を深めるフランス社会
第五章 いま、なぜ、六八年五月を語るのか
注
解説……川口秀彦
江口幹の著作と訳業