敗戦、されど生きよ

敗戦、されど生きよ

出版社: 芙蓉書房出版
著者: 早瀬 俊之
  • 終戦後、広島・長崎をはじめ全国を駆け回り、悲しみの中にある人々を励まし、日本の再建策を提言した石原莞爾晩年のドキュメント
  • 終戦後、広島・長崎をはじめ全国を駆け回り、悲しみの中にある人々を励まし、日本の再建策を提言した石原莞爾晩年のドキュメント
  • 終戦後、広島・長崎をはじめ全国を駆け回り、悲しみの中にある人々を励まし、日本の再建策を提言した石原莞爾晩年のドキュメント
    石原莞爾の生涯を描くことをライフワークとしている作家早瀬利之が、終戦直前から昭和24年に亡くなるまでの4年間の壮絶な戦いをダイナミックに描く。
    東久邇宮内閣組閣に関わり、戦後は「戦争放棄、都市解体、簡素生活、皇居と首都移転」など日本再生の提言を発信し続けた。膀胱ガンに侵されながら極東軍事裁判酒田法廷では堂々と主張を展開。
    死の床で書いた「新日本の進路」の全文を掲載。
    「トルーマンこそ、最大の戦争犯罪人だ!」
    「敗戦後、歯に衣着せず、堂々と日本の立場を発言したのは、石原莞爾ただ一人だった」(本書「プロローグ」より)
  • 第1章 終戦と石原莞爾
    東久邇宮内閣を仕掛ける/電話で新閣僚名を指示する/病いの身で上京、組閣に走る/「わしも敗戦国民の一人だ」/アメリカの占領後について語る/石原に張り付く特高課長に「今後は百姓をやりなさい」と諭す/石原、内閣の顧問、参与人事に着手する
    第2章 戦後の第一声は「言論の自由」
    読売との一問一答「一億総懺悔、簡素生活、都市解体」/言論の自由、官憲専制の打倒/原爆を落としたアメリカへもの申す/「敗戦の癌を噛み出せ」/あとのカラスが先になる/戦争放棄、都市解体、簡素生活
    第3章 再生日本の道
    敗戦は神意なり/新庄での講演に三万人が集まる/国土の再建は農工一体で/節操なき政治家の罪
    第4章 新日本の建設
    「困難はむしろ我らの楽しみ」/敗戦を機に朝鮮民族の独立を/東久邇宮内閣辞職と四大改革/戦後教育制度、皇居移転案を出す/「新憲法を誇りに思う」そして「先ず生きろ」/皇居と首都移転構想/戦後第一回選挙を「政党でなくクラブだ」と批判する
    第5章 迫りくる戦犯容疑
    十一月十四日、湯川秀樹と会談/マッカーサーへの十項目の抗議文/膀胱腫瘍でついに東大病院に入院/飯田橋の逓信病院に移る/法務官ホナディ中佐、石原を尋問/石原、戦犯二十九名の一人に入る
    第6章 極重軍事裁判 石原が斬る
    米検事「お前は石原か」に怒る/「私が現役にとどまっていたらアメリカにもっと金を使わせた」/「東条は無能な男」/「戦犯は日本人の手で裁きたい」/「オレの名があったならな、この裁判をひっくり返してやるんだが」/尋問に来た米軍検事に「コラ、待て!」/法務官に「私が参謀総長だったら、負けなかった」/「トルーマンこそ第一級の戦犯だ」/ソ連の検事へ「下司な馬鹿野郎とは話したくない」/マッカーサーは必ず失敗する
    第7章 石原莞爾、戦犯を望む
    膀胱ガンに苦しむ/東京裁判の様子を病院のベッドで聞く/宣誓供述書が語る満州事変の真実/柳条溝事件前夜/外交と戦場心理/満州建国は歴史的所産なり
    第8章 西山農場と百姓将軍
    極東軍事裁判始まる/石原、西山農場に入る/蓮見ワクチンを応援する/未来の農村と農工一体/ミシン工場と製塩事業/蒋介石と何国柱に手紙を書く
    第9章 極東軍事裁判酒田法廷
    酒田での裁判開始前夜/石原、リヤカーに乗って仲間と出廷/酒田法廷第一日/ダニガン検事に「日本は中・陸軍国だった」/「作戦よろしければアメリカに敗けなかった」/「マッカーサーは敗戦国の精神を侮辱しておる」/「いや、スモールハンマー」
    第10章 西山農場に理想郷づくり
    CIC情報員、石原を監督す/「オレは百まで生きてやる」/西山村づくり憲法/眠れることの喜び/石原、月見会で「荒城の月」を唱う/チャーチルは老英帝国の末路を飾った英雄
    第11章 死の床で遺言「新日本の進路」と「日蓮教入門」を書く
    新日本の進路は統制主義にあり/新日本の進路/新憲法で戦争放棄の徹底を強調する/遺稿「日蓮教入門」に取りかかる/理想的な国づくりは、自然と人生のなごやかな調和を
    第12章 立ち渡る
    日蓮聖人と同年齢で、終戦日に往生/世辞もなく虚飾もなく/「日本は、結局石原の言ったとおりになった」
    付録 敗戦直後の石原莞爾の第一声
    「世界文化の達観と心よりの懺悔」(毎日新聞)

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