下山の哲学 登るために下る

下山の哲学 登るために下る

出版社: 太郎次郎社エディタス
著者: 竹内 洋岳、川口 穣
  • 竹内洋岳最新刊にして、山岳書初(!)の「下山」ドキュメント
    ヒマラヤ8000m峰14座完全登頂とは、14の山すべての頂から無事に下ってくるということ。「生きて還ってこなければ、下山しなければ、登山ではない」とつねづね語り、それを実現してきた竹内は、どのように山を下ってきたのか。疲労困憊のなかで頻発する危機、生死を分けた判断と行動、朦朧とする頭で考えていたこと……。敗退もふくめて、17年にわたる14座の全下山をたどり、現在に続く新たな挑戦を報告する。
    世界的クライマー、ラルフ・ドゥイモビッツほか、本人を深く知る6人へのインタビューをとおして竹内洋岳を「解剖」するコラムも収録。
  • Ⅰ▼「役割」(大規模登山隊)から「愉しみ」(少数精鋭チーム)へ
    1995年 マカルー[1座目] 8000m峰初下山
    1996年 エベレスト[2座目] デスゾーンからの逃避
    1996年 K2[3座目] ベースキャンプへの「登頂」
    2001年 ナンガパルバット[4座目] 切りひらいていく下山
    Ⅱ▼クライマックスとしての下山
    2003年 カンチェンジュンガ[敗退] ホワイトアウトのなかを
    2004年 アンナプルナ[5座目] 二度と行きたくない山
    2004年 ガッシャーブルムI峰[6座目] 身近にある死
    2005年 シシャパンマ[7座目] ぐるり1周旅の締めくくり
    Ⅲ▼生還するために
    2005年 エベレスト[敗退] 死後の帰還
    2006年 カンチェンジュンガ[8座目] 見失った帰路
    2007年 マナスル[9座目] 灼熱のラッセル地獄
    2007年 ガッシャーブルムII峰[敗退] 雪崩に飲みこまれて
    Ⅳ▼ヒマラヤへの復活
    2008年 ガッシャーブルムII峰[10座目] つぎの山への登り
    2008年 ブロードピーク[11座目] 激痛と落石の恐怖
    2009年 ローツェ[12座目] もっともつらい下り
    Ⅴ▼14サミット完全下山
    2010年 チョ・オユー[敗退] 新たなパートナーと
    2011年 チョ・オユー[13座目] 幻覚のなかの軌道修正
    2012年 ダウラギリ[14座目] 極限の夜を超えて
    つぎの山へ——14サミッターの現在地
    ▼インタビュー
    「登山家の突然変異」——シューフィッター 釣巻健太郎の視点
    「妥協なき道具マニア」——登山用腕時計開発者 牛山和人の視点
    「強くて繊細なlovely person」——14サミッター ラルフ・ドゥイモビッツの視点
    「スマートな野心家」——医師 柳下和慶の視点
    「つかまえちゃダメな人」——山岳気象予報士 猪熊隆之の視点
    「つねに帰り道を知っている人」——山岳カメラマン 中島健郎の視点

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