近代ポーランド史の固有性と普遍性
出版社: 彩流社
- 大国に囲まれたポーランド近代国家形成を支えたナショナリズムの複雑錯綜する諸相を読解、世界史と連動する固有性と普遍性を考察
- 国際秩序ウィーン体制の動揺と破綻、帝国主義、第一次~二次世界大戦中の破滅的に肥大したナショナリズムの歴史過程…ポーランド分割から現代に至る歴史全体に、批判的な学説史検証を重ねることで、新たなポーランド像を描く。
- 大国に囲まれたポーランドの近代国家形成を支えるナショナリズムの
錯綜する複雑な諸相を読み解き、
世界史と連動する固有性と普遍性を考察する傑作!
ウィーン体制という国際秩序の動揺と破綻、帝国主義の時代、
第一次世界大戦から第二次世界大戦にかけてナショナリズムが破滅的に
肥大成長を遂げる歴史過程を、
すなわち、ポーランド分割から現代に至る壮大な歴史過程を、
俯瞰し、ポーランド近代史の学説史の流れを批判的に取り入れながら
新たなるポーランド史のイメージを展開する。 - 序章 ポーランド分割をめぐる歴史空間
第二章 ポーランド歴史思想史における悲観論と楽観論
第三章 アダム・イェジィ・チャルトリィスキ公のヨーロッパ構想
第四章 大亡命‐ 対決の時代
──アダム・チャルトリィスキ公vsニコライ一世
第五章 チャルトリィスキ派とカロル・ホフマンの歴史研究
第六章 亡命ポーランドの東方バルカン政策
第七章 ウクライナ思想
第八章 ”ロシア人はスラヴに非ず „
──フランチシェク・ドゥヒンスキの人種理論
第九章 トルコ・アーリア主義
──コンスタンティ・ボジェンツキの政治思想
第一〇章 ヨーロッパ共和主義運動の予言者
──ルドヴィク・ミエロスワフスキ
第一一章 共和主義からロシアとの宥和へ
──ヘンリク・カミェンスキの転向
第一二章 ロシア:ジャコバン派の影の組織者
第一三章 有機的労働論──農民解放をめぐる論争から
第一四章 「歴史は生活の師」
──道化師たちの精神的指導者ヴァレリアン・カリンカ
終章 世界史に連動するネイション形成
あとがき
レジュメ (ポーランド語、英語)