遥かなる「ワカマツ・コロニー」
出版社: 彩流社
- 1869年に米国に向かって日本を出国し、カリフォルニアで「ワカマツ・コロニー」を形成した日本人移民達の実態を探る論集。
- 1869年に米国に向かって日本を出国し、カリフォルニアで「ワカマツ・コロニー」を形成した日本人移民達。彼らの実際の経験に限らず、彼らに関する言説、物語(小説)をも通して「ワカマツ・コロニー」の実態を探る。
- 1869年に米国に向かって日本を出国し、カリフォルニアで
「ワカマツ・コロニー」を形成した日本人移民たち。
「ワカマツ・コロニー」は現実に存在したものであり、
コロニーの定着者の子孫は日本にもアメリカにいる。
他方、
このテーマで多くの小説が書かれたことからも想像できるように、
コロニーには苦しい経験や悲しい出来事など、数々の物語的な
要素が含まれている。
海外移住150周年研究プロジェクトのメンバーは、
それぞれがこれまで深い関心を持って研究してきたことを
背景としてテーマを選択し、収集した歴史資料を分析し、
それぞれが独立した論文を仕上げ、さらには共同作業によって
各メンバーが取り組んだテーマを考察し直し分析した。
本書の出版をさらなるステップアップの機会として前進し、
あとに続く研究者の役に立ちたいとプロジェクトのメンバーは
切望する。 - 第1章
トランスナショナルな移民送り出しネットワークと
日本人の移住・移動―会津若松・北海道・横浜・カリフォルニア
(菅美弥)
第2章
新聞報道にみる初期の移動―横浜からハワイ・サンフランシスコ
(小澤智子)
第3章
日本への帰国者を通してみる「ワカマツ・コロニー」
(北脇実千代)
第4章
木村毅の描いた「おけい」―物語はどのようにして作られたか
(飯野朋美)
第5章
「ワカマツ・コロニー」の言説を辿って(長谷川寿美)