市民の義務としての〈反乱〉

市民の義務としての〈反乱〉

出版社: 慶應義塾大学出版会
著者: 梅澤 佑介
  • 国家論における「抵抗・反抗」の概念の生成を歴史的アプローチによって検証し、ハロルド・ラスキの政治思想に光を当てた意欲作。
  • グリーン、ボザンケ、ホブハウスといったイギリス政治思想家たちの、国家論における「市民の義務」としての「抵抗・反抗」の概念の生成を歴史的アプローチによって検証し、ハロルド・ラスキの政治思想に光を当てた意欲作。
  • グリーン、ボザンケ、ホブハウスといった日本ではあまりなじみのないイギリス政治思想家たちの、国家論における「市民の義務」としての「抵抗・反乱」の概念の生成を歴史的アプローチによって検証し、その系譜によって20世紀前半最大の政治思想家ハロルド・ラスキの政治思想の可能性に新たな光を当てた意欲作。
  • 序章 「歴史の終わり」?――市民に投与された催眠剤
    第一章 忠実な臣民と知的愛国者――T・H・グリーンの「抵抗の義務」論
     第一節 ヴィクトリア時代の思想状況
     第二節 T・H・グリーンと新たな問題
    第二章 自己統治のパラドックスを超えて――バーナード・ボザンケの「実在意志」論
     第一節 自己統治のパラドックス
     第二節 実在意志論
     第三節 シティズンシップと政治参加
    第三章 調和へと進歩する歴史――L・T・ホブハウスの形而上学的国家論批判
     第一節 自由主義的社会主義
     第二節 形而上学的国家論批判
     第三節 客観主義的権利論と進歩の形而上学
     
    第四章 思慮なき服従と反乱の義務――ハロルド・ラスキの多元的国家論
     第一節 国家主権論批判
     第二節 自由論の哲学的前提とペシミスティックな権力観
     第三節 調整権威としての国家
    第五章 階級なき社会を目指して――ハロルド・ラスキの唯物史観批判
     第一節 多元的国家論の自己批判
     第二節 三〇年代における多元的国家論の位置づけ
     第三節 マルクス主義受容と「思慮なき服従」論の展開
     第四節 唯物史観批判とユートピア批判
    第六章 自発性を計画する――ハロルド・ラスキの「計画民主主義」論
     第一節 同意による革命
     第二節 計画民主主義
    終章 シティズンシップの終わるとき

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