グローバル化とインクルーシブ教育

グローバル化とインクルーシブ教育

出版社: 北大路書房
著者: 安藤 正紀、高間 香奈枝、保科 泉、溝口 広久、安藤 壽子、下村 治、中澤 由紀、永池 啓子、佐藤 敎道、荒井 佑輔、西山 誠一郎、冢田 三枝子、須藤 郁子、坪谷 ニュウェル 郁子、リサ・マンツ
  • 新たなグランドデザインの構築に向けて,豊富な実践事例とともに特別支援教育と通常の教育の一体化を推進するヒントを提供。
  • 児童生徒の知覚レベルの実態把握とICT利用,21世紀型スキルを意識した職業教育,効果的な教育課程づくり等の視点から,豊富な実践事例とともに特別支援教育と通常の教育の一体化を推進するヒントを提供。
  • 社会の急激な変化の中,学校現場はインクルーシブ教育においても新たなグランドデザインの構築が求められている。児童生徒の知覚レベルの実態把握とICT利用,21世紀型スキルを意識した職業教育,効果的な教育課程づくり等の視点から,豊富な実践事例とともに特別支援教育と通常の教育の一体化を推進するヒントを提供。
  • はしがき:グローバル化からの問題意識
    第1部 見落としていること           
    第1章 教師の仕事は多様な学び方の支援
     1節 はじめに
     2節 子どもたちはどのように外界の情報をキャッチしているか
      1.「感覚・知覚・認知」とは
      2.視覚情報と聴覚情報の特徴
      3.「聞く」「読む」「覚える」「思い出す」「話す」「書く」ときの子どもの特徴を知り,得意を伸ばし,不得意を支援
      4.継次処理的指導方法と同時処理的指導方法
      5.符号の置き換え(脳内の情報処理)
     3節 多様な学び方とICT
      1.長所活用型指導
      2.自分に適した学習方法とメタ認知
      3.認知心理学の知見
      4.学びのUDLガイドライン
      5.学習に困難を抱える子どものためのAT
     4節 章のまとめ
    第2章 もっと職業教育を
     1節 ユネスコ「21世紀国際委員会」報告
     2節 「キャリア教育」と「地域若者サポートステーション」,「ジョブコーチ」
     3節 大人になるために必要な「ソーシャルスキル」「シチズンシップ」そして「ライフスキル」
      1.ソーシャルスキル
      2.シチズンシップ
      3.5組(10種類)のスキル
    第3章 教師の専門性は教育課程づくり
     1節 はじめに
     2節 「21世紀型スキル」から教育課程の基本を考える
      1.学び方の学習とメタ認知,ICT・情報リテラシー
      2.働く方法(小グループでの問題解決)
     3節 「問題解決型学習」,「アクティブラーニング」と「ユニバーサルデザイン」
      1.「問題解決型学習」をどのように指導するのか
      2.アクティブラーニング
      3.授業のユニバーサルデザイン
     4節 教育課程の構造化と多様化
      1.学習指導要領はコンテンツからコンピテンシーへ
      2.通常教育のカリキュラムに
    第4章 インクルーシブ教育に向けた学校の5つのシステム
     1節 小中高での子どもの成長にともなう,目標,支援方法と内容の違い
     2節 学校の5つのシステム
      1.コーディネーターの役割
      2.チームアプローチ
      3.ケース会
      4.個別の支援計画(合理的配慮)
      5.巡回相談
     3節 基本的な心理教育援助サービス
     4節 チーム学校
     5節 スクールソーシャルワーカーの取り組み
      1.スクールソーシャルワーカーの職務内容と大切にすべき視点
      2.スクールソーシャルワーカー事業の展開と現状
      3.インクルーシブ教育の現状と課題
      4.エコロジカル視点の必要性
      5.社会資源に関する理解
      6.チーム体制の構築・支援
      7.ソーシャルワークの目指すもの
    第2部 インクルーシブ教育に向かう実践事例       
    第5章 教師の仕事は多様な学び方の支援―実践を通して―
     実践事例5-1 運動との幸福な出合いが生きる力を育む
      1 インクルーシブ社会のファーストステップ
      2 お手本は「動機づけ-意欲づけ-共感」の順で
      3 運動との幸福な出合いの場をつくる
      4 交流するということ
      5 指導は褒め言葉の種まき
     実践事例5-2 小学校のICT
      1 はじめに
      2 コンピュータ操作などの知識・技能の習得と情報モラルの学習
      3 さまざまな事象を言葉でとらえ,理解し,表現する力を育む
     実践事例5-3 メタ認知スキルを生かした読み書き学習(一人ひとりの学び方)
      1 「学べているか?」という視点をもつ
      2 読み書き学習と読み書き困難
      3 読み書き困難のアセスメント
      4 読みの学習はどのように進むのか
      5 メタ認知の働きは読みのプロセスにどう関わるのか
      6 メタ認知スキルを生かした読み書き学習
     実践事例5-4 メタ認知スキルを生かした数学学習(一人ひとりの学び方)
      1 算数・数学教育研究に不足しているもの
      2 中学校での学習が可能な条件を逆算する
      3 数学の学習とメタ認知の関わり
     実践事例5-5 特別支援学校のICT活用
      1 新学習指導要領とICT活用
      2 特別支援学校の児童生徒によるICT活用の実際
      3 教職員によるICT活用
      4 特別支援学校の卒業生の生活支援
      5 特別支援学校のセンター的機能
      6 最後に
    第6章 もっと職業教育を―実践を通して―
     実践事例6-1 小学校の21世紀型スキル教育
      1 はじめに
      2 目指す学力の共通理解と5つのプロジェクト
      3 どの子にも言葉の力を:言語活動を充実させるための方策
      4 おわりに
     実践事例6-2 高校の職業教育
      1 クリエイティブスクールについて
      2 就職指導から就労支援へ
      3 社会的自立を目指すキャリア支援の枠組み
      4 学校をプラットフォームとしたワンストップの就労支援を目指して
     実践事例6-3 特別支援学校の職業教育(小中高)
      1 特別支援学校卒業後の姿から
      2 教育課程から
      3 高等学校との連携から
     実践事例6-4 特例子会社の合理的配慮
      1 はじめに
      2 合理的配慮の考え方
      3 施設面を中心とした合理的配慮
    第7章 インクルーシブ教育に向けた学校のシステム―実践を通して―
     実践事例7-1 小学校の支援システム
      1 はじめに
      2 中央林間小学校の支援活動のコンセプト
      3 中央林間小学校の基本となる支援システム
      4 児童支援中核教諭の配置
      5 学校全体で行うインクルーシブ教育
      6 インクルーシブ教育における校長の役割
      7 おわりに
     実践事例7-2 小学校の支援システム
      1 横浜市立仏向小学校の現状2018
      2 教職員の育成:多様性を認めるために
      3 必要に応じた支援:特別支援教室の活用
      4 交流教育の取り組み
      5 組織力
     実践事例7-3 中学校の支援システム
      1 はじめに
      2 学習指導における現状と問題点
      3 対応策とその効果
      4 特別に支援を要する生徒に対して
      5 校内研究を通して
     実践事例7-4 IB校のシステム
      1 はじめに
      2 私たちのシステム:個別教育プログラムの設定
      3 最後に
    文献
    あとがき

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