道徳教育はこうすれば〈もっと〉おもしろい

道徳教育はこうすれば〈もっと〉おもしろい

出版社: 北大路書房
著者: 荒木 寿友、藤澤 文
  • 教育学・哲学,心理学,教育実践学の立場から教室場面では何が実践できるかについて詳説。道徳教育のさらなる発展を目指す。
  • 教科化を踏まえ,教育学・哲学の立場から理論枠組みを,心理学の立場から実証的証拠および理論枠組みを詳説。これらの知見をベースに教育実践学の立場から,教室場面では何が実践できるかについて,具体例として計15本の学習指導案を掲載。「理論-研究-実践のトライアングル」で示し,道徳教育のさらなる発展を目指す。
    【主な目次】
    ●第1部 道徳を学校教育の観点から捉える
    第1章 学習指導要領における道徳教育の捉え方
    第2章 コンピテンシー(資質・能力)としての道徳性
    第3章 道徳教育内容・教材論
    第4章 道徳教育方法論
    第5章 道徳科の評価
    第6章 多文化共生
    第7章 生活指導,教育相談と道徳教育
    第8章 法教育と道徳教育
    ●第2部 道徳教育を心理学の観点から考える
    第9章 道徳的認知
    第10章 道徳的情動
    第11章 利他行動
    第12章 反社会的行動
    第13章 モラルパーソナリティ
    第14章 子どもの道徳性の発達
    第15章 子どもの多様性と道徳
    ●第3部 学習指導案を創る
    第16章 小学校低学年の指導案
    第17章 小学校中学年の指導案
    第18章 小学校高学年の指導案
    第19章 中学校の指導案
    第20章 特別支援学校・高等学校の指導案
  • 巻頭言
    序文
    ●第1部 道徳を学校教育の観点から捉える
    第1章 学習指導要領における道徳教育の捉え方
    1.道徳教育とその要としての道徳科
    2.「考え,議論する道徳」への質的転換
    3.道徳教育のカリキュラム・マネジメント
    第2章 コンピテンシー(資質・能力)としての道徳性
    1.人間はどこまで道徳的か
    2.道徳性はどのように捉えられているか
    3.学習指導要領における資質・能力と新たな道徳性の枠組み
    4.おわりに
    第3章 道徳教育内容・教材論
    1.内容項目とは何か
    2.情報モラルや現代的な諸課題の扱い
    3.教科書教材の特徴と教材開発の視点
    第4章 道徳教育方法論
    1.道徳の授業の成立要件
    2.「考え,議論する道徳」への転換
    3.道徳の授業における問いづくり
    4.学習指導案の作成について
    第5章 道徳科の評価
    1.教育課程における教育評価の位置づけ
    2.道徳科の評価
    3.道徳性の測定と評価
    4.道徳における自己評価の可能性
    第6章 多文化共生:グローバル時代の道徳教育
    1.はじめに
    2.教科「道徳」の内容上の変化
    3.国際理解から文化の多様性・複合性へ
    4.国際理解から共生へ:「異己」理解・共生プロジェクトから
    5.思考と対話の空間づくりの試み:シティズンシップ教育の視点
    6.偉人化の落とし穴:問いを立てることは可能か
    7.おわりに:教師の役割
    第7章 生活指導,教育相談と道徳教育
    1.「道徳」で育てたいもの
    2.子どもたちの生きづらさ
    3.問題行動を克服し,予防する
    4.生活の中で獲得される道徳的価値観
    第8章 法教育と道徳教育:当事者視点で反道徳的行為への対応を考える「修復的正義」
    1.法教育を通して,反道徳的行動への事後対応を考える機会を
    2.従来の法制度を超えた「エルマイラ事件」への対応方法
    3.当事者視点から法制度の課題を乗り越える「修復的正義」
    4.法を学ぶだけでなく,道徳的に再考する機会を
    ●第2部 道徳教育を心理学の観点から考える
    第9章 道徳的認知
    1.道徳性発達研究の始まり
    2.コールバーグ派への反論
    3.認知発達理論に基づいた道徳教育
    4.「考え,議論する道徳」への教育的示唆
    第10章 道徳的情動:クリスチャンソンの情動教育を中心に
    1.道徳的情動とは何か
    2.道徳的情動の具体:畏敬・尊敬を例に
    3.「考え,議論する道徳」への教育的示唆:道徳的情動をどのように育むか
    4.まとめ
    第11章 利他行動:進化からみたヒトの利他性
    1.なぜヒトは「利他的」なのか
    2.「心でっかち」な私たち
    3.ヒトはどのような生物か
    第12章 反社会的行動:バーチャルリアリティの教育場面への応用可能性
    1.反社会的行動とは
    2.子どもの反社会的行動
    3.学問による反社会的行動の捉え方の異なり:社会学的側面,生物学的側面,心理学的側面,精神医学的側面
    4.道徳心理学の知見を踏まえた基礎的研究と教育的介入
    5.教育的介入におけるバーチャルリアリティの活用
    第13章 モラルパーソナリティ
    1.パーソナリティと道徳性
    2.パーソナリティは変わるのか
    3.「道徳的」なパーソナリティは育むことができるのか
    第14章 子どもの道徳性の発達
    1.道徳性はどのように発達するか
    2.理性的な道徳的判断を支える心の働き
    3.「考え,議論する道徳」への教育的示唆
    第15章 子どもの多様性と道徳:障害理解教育を通じた多様性の理解
    1.多様な児童生徒の存在
    2.クラスにおける障害児童生徒
    3.障害理解と教育
    ●第3部 学習指導案を創る
    第16章 小学校低学年の指導案
    ❶食べられない給食(B-(6):親切,思いやり B-(7):感謝)
    ❷友達と仲良く(B-(9):友情,信頼)
    第17章 小学校中学年の指導案
    ❶高いところに引っ越す? 引っ越さない?(C-(16):郷土愛 D-(18):生命の尊重)
    ❷どちらが正しいのか(C-(12):規則の尊重 D-(19):生命の尊さ)
    第18章 小学校高学年の指導案
    ❶無料通話アプリの書き込みを考えてみよう(情報モラル)
    ❷自分が選んだ道を進む(D-(22):よりよく生きる喜び)
    ❸心の健康(A-(6):真理の探究)
    ❹「なってみる」活動を通して体験的に理解を深める道徳授業(B-(11):相互理解,寛容)
    第19章 中学校の指導案
    ❶命を大切にする,とは(D-(19):生命の尊重)
    ❷All for One,One for All(C-(15):集団生活の充実 A-(3):向上心,個性の尊重 B-(8):友情,信頼 C-(10):遵法精神,公徳心)
    ❸守りたいもの(C-(10):遵法精神,公徳心)
    ❹国際理解,国際貢献(C-(16):我が国の伝統と文化の尊重 C-(18):国際理解,国際貢献)
    ❺仲間になるためには何が必要か(B-(8)友情,信頼)
    第20章 特別支援学校・高等学校の指導案
    ❶自分や友達のいいところを知ろう(A-(4):個性の伸長 B-(10):相互理解,寛容)
    ❷職業選択と金融の働き(現代的な課題)
    文献
    人名索引
    事項索引
    あとがき

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