産業・組織心理学を学ぶ

産業・組織心理学を学ぶ

出版社: 北大路書房
著者: 産業・組織心理学会、金井 篤子
  • 産業・組織心理学の目的や歴史等の基礎を解説,更に人事,組織行動,作業,消費者行動にまつわる研究分野を概観,その全体像を示す。
  • 学会設立35周年記念講座全5巻刊行。本巻では,産業・組織心理学の目的,歴史,社会的意義,研究方法などの基礎を解説,更には人事部門,組織行動部門,作業部門,消費者行動部門の4つの研究分野を概観し,その全体像を示す。公認心理師をはじめ,すべての心理職が習得すべき産業・組織心理学の知見を網羅した標準教科書。
    【主な目次】
     第1章 産業・組織心理学とは
    ●第1部 人を活かす――人事部門
     第2章 募集・採用と評価と処遇
     第3章 キャリア発達と能力開発
     第4章 人間関係管理と職場の人間関係
     第5章 働くことの意味と働かせ方
    ●第2部 組織行動を科学する――組織行動部門
     第6章 組織行動の心理学的視点
     第7章 リーダーシップ
     第8章 仕事へのモチベーション
     第9章 組織開発
    ●第3部 働く人の安全と健康――作業部門
     第10章 仕事の安全
     第11章 仕事の疲労・ストレスと心身の健康
     第12章 作業と職場をデザインする
    ●第4部 豊かな消費生活――消費行動部門
    第13章 消費者行動への心理学的アプローチとその意義
    第14章 消費者の購買意思決定
    第15章 企業活動と消費者行動
    【シリーズ概要】
    第1巻は,すべての心理職が習得すべき産業・組織心理学の知見をコンパクトに解説した標準テキスト。第2巻から第5巻は,それぞれ「人事部門」「組織行動部門」「作業部門」「消費者行動部門」の研究分野をより深く専門的に扱う。研究者と実務家の双方にとっての必携書。
    ●第1巻 産業・組織心理学を学ぶ――心理職のためのエッセンシャルズ
    金井篤子 編
    A5判・280頁・本体2400円+税
    ●第2巻 人を活かす心理学――仕事・職場の豊かな働き方を探る
    小野公一 編
    A5判・約240頁・予価3100円+税
    ●第3巻 組織行動の心理学――組織と人の相互作用を科学する
    角山 剛 編
    A5判・約264頁・予価3100円+税
    ●第4巻 よりよい仕事のための心理学――安全で効率的な作業と心身の健康
    芳賀 繁 編
    A5判・約272頁・予価3100円+税
    ●第5巻 消費者行動の心理学――消費者と企業のよりよい関係性
    永野光朗 編
    A5判・約232頁・予価3100円+税
  • 産業・組織心理学会設立35 周年記念講座 刊行の言葉
    編集委員一覧
    はじめに
    第1章 産業・組織心理学とは
     第1節 産業・組織心理学の目的と対象
     第2節 産業・組織心理学が扱う領域とテーマ
      1.人事部門
      2.組織行動部門
      3.作業部門
      4.消費者行動部門
     第3節 産業・組織心理学の歴史
      1.産業・組織心理学の創始
      2.科学的管理法
      3.ホーソン研究
      4.組織観の変遷
      5.自己実現的人間観の登場
     第4節 産業・組織心理学の社会的意義
     第5節 産業・組織心理学の方法
     COLUMN① 産業・組織心理学と公認心理師
    第1部 人を活かす──人事部門
    第2章 募集・採用と評価・処遇
     第1節 募集・採用と職務分析
      1.募集と職務分析
      2.採用に用いられる検査
      3.職業適性と配置
      4.雇用の多様化
     第2節 人事評価・処遇
      1.評価はなぜ必要か
      2.評価内容とその基準としての目標管理
      3.評価の方法と陥りやすい心理的エラー(評価バイアス)
      4.評価の受容を促進するために
     COLUMN② 労働条件:労働基準法とブラック企業
    第3章 キャリア発達と能力開発
     第1節 キャリア
      1.キャリアがなぜ問題にされるのか
      2.キャリアの定義
      3.キャリア発達
      4.キャリア発達を促すもの
     第2節 企業の視点から見た能力開発
      1.能力開発の目的
      2.能力開発の方法・考え方:企業によるキャリア発達支援
      3.成果主義と能力開発
     第3節 個人の視点から見たキャリアやキャリア発達
      1.働く人々にとってキャリア発達は人生の問題
      2.私的な人間関係に基盤を置くキャリア発達支援
    第4章 人間関係管理と職場の人間関係
     第1節 職場の人間関係の位置づけ
     第2節 人間関係管理:人と企業の関係の管理
      1.人間関係管理の成立と展開
      2.人間関係管理の内容
     第3節 私的な支持的関係:人間関係の肯定的側面
      1.ソーシャル・キャピタル
      2.ソーシャル・サポート
     第4節 ハラスメント:地位や力の差がもたらす負の人間関係
      1.ハラスメントの定義と種類
      2.ハラスメントの実態とその影響
     COLUMN③ 働き方改革:ワーク・ライフ・バランスと過労死・メンタルへルス
    第5章 働くことの意味と働かせ方
     第1節 働くことの意味
      1.仕事をする目的
      2.働く人々のニーズの変化と価値観の変化:人間観の変遷
      3.多様なニーズと人事管理
     第2節 働かせ方:労働条件管理と職務設計
      1.労働条件管理と労働基準法
      2.職務設計
      3.不公正な働かせ方とブラック企業
     第3節 人らしい働き方とwell-being
      1.職務再設計:仕事における“ ひと” らしさの復権
      2.働く人々のwell-being と生きがい
     COLUMN④ 調査結果の見方:働く人々のニーズ調査を例にして
    第2部 組織行動を科学する──組織行動部門
    第6章 組織行動の心理学的視点
     第1節 集団のダイナミックス
      1.集団とは
      2.公式集団と非公式集団
      3.集団の規範
     第2節 集団の中の個人
      1.集団意思決定
      2.集団思考過程で見られる負の効果
      3.社会的手抜き
      4.集団浅慮
     第3節 集団内コミュニケーション
      1.コミュニケーション戦略
      2.説得の技法
      3.他者判断時の思い込み要因
     第4節 組織文化
      1.組織風土と組織文化
      2.組織文化の要素
     COLUMN⑤ 企業不祥事の心理学
    第7章 リーダーシップ
     第1節 リーダーシップの諸相
      1.特性的アプローチ: リーダーシップ特性論
      2.行動的アプローチ:リーダーシップ行動記述論
      3.状況適合的アプローチ:リーダーシップ状況適合論
     第2節 リーダーとメンバーの交流
      1.特異性クレジット
      2.変革型リーダーシップ
      3.サーバント・リーダーシップ
     第3節 信頼とリーダーシップ
      1.リーダーの持つパワー
      2.リーダーへの信頼感と勤続意思
    第8章 仕事へのモチベーション
     第1節 モチベーションの諸相
      1.モチベーションとは
      2.モチベーションを探る視点
      3.内容理論と過程理論
     第2節 目標とモチベーション
      1.目標とモチベーション
      2.目標設定理論
      3.目標設定理論からみた目標設定の留意点
     第3節 内発的モチベーション
      1.内発的モチベーションの意味
      2.内発的モチベーションのプロセス
      3.フロー体験
     COLUMN⑥ 楽観的思考と業績の関係
    第9章 組織開発
     第1節 組織変革と組織開発
      1.組織変革と組織開発
      2.変革のエージェント
     第2節 組織と個人の適合
      1.適合の諸相
      2.個人の価値観と組織の価値観の適合
     第3節 ダイバーシティ
      1.ダイバーシティが意味するもの
      2.異文化間コミュニケーション
      3.セクシュアル・ハラスメント
     COLUMN⑦ セクシュアル・ハラスメントの説明モデル
    第3部 働く人の安全と健康──作業部門
    第10章 仕事の安全
     第1節 労働災害
      1.労働災害の基礎
      2.労災保険制度と過労死
     第2節 安全と品質に関わる人的要因
      1.事故と人的要因
      2.ヒューマンエラーの定義
      3.ヒューマンエラーの分類とモデル
      4.違反とリスクテイキング行動
     第3節 安全対策
      1.ハインリッヒの法則
      2.ヒヤリハット分析
      3.適性検査
      4.リスクアセスメント
      5.安全マネジメント
     第4節 安全文化
     COLUMN⑧ 指差呼称
    第11章 仕事の疲労・ストレスと心身の健康
     第1節 産業疲労
      1.疲労と休息
      2.労働者の疲労蓄積度自己診断チェックリスト
      3.自覚症状しらべと自覚症しらべ
      4.疲労管理
     第2節 過労による病気と自殺
     第3節 ストレス
      1.ストレスとは何か
      2.職務ストレス
      3.メンタルヘルスケア
      4.ストレスチェック
     COLUMN⑨ ストレッサーとしてのライフイベント
    第12章 作業と職場をデザインする
     第1節 作業設計と作業研究
     第2節 作業負担
      1.負荷と負担
      2.メンタルワークロード
     第3節 ヒューマンファクターズ
      1.ヒューマンファクターズとは何か
      2.SHEL モデル
      3.HMI とHCI 
      4.エラーを防ぐデザイン原則
      5.ユーザビリティ
     第4節 快適な職場環境
     COLUMN⑩ ユーザ・エクスペリエンス
    第4部 豊かな消費生活──消費者行動部門
    第13章 消費者行動への心理学的アプローチとその意義
     第1節 消費者行動研究の目的
     第2節 消費者行動を理解する枠組み
     第3節 消費者行動の研究法
      1.質問紙調査法
      2.面接法
      3.プロセス分析法
      4.観察法
      5.POS データ
      6.心理生理学的方法
     第4節 消費者行動における研究成果の応用
      1.消費者行動の規定要因(個人差要因)の分析と応用
      2.消費者行動の規定要因(状況要因)の分析と応用
      3.近年の動向
     COLUMN⑪ 店舗内の消費者行動
    第14章 消費者の購買意思決定
     第1節 消費者の購買意思決定過程とその影響要因
     第2節 消費者のブランド選択過程
     第3節 選択ヒューリスティックス
     第4節 購買後の評価
      1.期待不一致モデル 
      2.衡平モデル
      3.認知的不協和理論
     第5節 購買意思決定と関与
      1.複雑な購買行動
      2.不協和低減型購買行動
      3.バラエティ・シーキング型購買行動
      4.習慣的購買行動
     COLUMN⑫ 心理的財布理論
    第15章 企業活動と消費者行動
     第1節 消費者行動とマーケティング
     第2節 消費者行動の規定要因(マスメディアの影響)による効果
     第3節 消費者の説得過程
      1.販売場面における消費者の説得過程
      2.説得を規定する心理的要因
     第4節 消費者問題と消費者保護
      1.悪徳商法の実例
      2.「限定表示」における問題
      3.消費者保護のための消費者研究へ
     COLUMN⑬ マーケティングの4P
    Appendix 1 シラバス案
    Appendix 2 用語集
    文献
    索引

人気の社会/思想/経済書籍

クレジット表示/商標について
サイトについて