戦後アイヌ民族活動史

戦後アイヌ民族活動史

出版社: 解放出版社
著者: 竹内 渉
  • 近現代の「アイヌ民族活動史」はあまり見受けられない。主に1945年以降のアイヌ民族の復権にむけた諸活動史について論究する。
  • 近年、研究蓄積が進みつつある「アイヌ史」研究においても、近現代の「アイヌ民族活動史」については、あまりないように見受けられる。本書は、主に1945年以降のアイヌ民族の復権にむけた諸活動史について論究する。
  • 近年、研究蓄積が進みつつある「アイヌ史」研究においても、近現代の「アイヌ民族活動史」については、管見の限りあまり深掘りされていないように見受けられる。
     本書は、戦後アイヌ民族活動史への理解を深めるための一つの「道具」として、主に1945年以降のアイヌ民族の復権にむけた「解放運動」をはじめとする諸活動史について、論究したものである。
  • はじめに
    序章 前史 戦前の活動
     戦前のアイヌ民族の組織活動
    第1章 社団法人北海道アイヌ協会設立
     社団法人北海道アイヌ協会の設立/設立総会案内状/初代理事長向井山雄/定款の起草者は誰か/昭和二一年度第一回定期代議員会/新冠御料地並びに日高種馬牧場解放促進大会
    第2章 GHQ施政下のアイヌ
     幻のアイヌ独立/各種選挙にアイヌが立候補/昭和二一年度決算/サザランド博士/給与地の返還及び農地改革法適用除外運動/新冠御料牧場の解放/役員改選/役員間の書簡
    第3章 活動の空白期とアイヌ協会の再建・再開
     運動の挫折/高橋真と『アイヌ新聞』/荻伏支部/「空白期」/協会の再建と名称変更/活動の再開/アイヌ新法案の萌芽/ウタリ福祉対策/北星寮とうせない荘/北星寮の経営状態/うせない荘の建設/うせない荘の経営状況/北星寮・うせない荘の活用
    第4章 福祉活動から民族活動へ
     ウタリ協会事務局体制の確立/アイヌ民族運動の盛り上がり/北海道旧土人保護法改廃問題/結城庄司とアイヌ解放同盟/北大アイヌ人骨問題/南北の塔イチャルパ/アイヌ新法制定活動/二風谷ダム裁判/『アイヌの学校』事件の顛末/アイヌ文化振興法の制定/アイヌ文化振興法の評価とアイヌ文化財団の設立/アイヌ・ウタリ協会名称変更問題/野村理事長退任/ウタリ協会創立五〇周年/国際会議等/国・道などの動き/アイヌ文化継承活動/アイヌ民族の現状/先住民族アイヌ/道外アイヌ関係団体の活動/公益社団法人北海道アイヌ協会の誕生/国政選挙アイヌ候補者結果まとめ
    おわりに
    主な参考文献
    コラム
     新谷 行(しんや ぎょう)没後四〇年
     「アイヌ施策推進法」について

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