日本オーラル・ヒストリー研究 第21号

日本オーラル・ヒストリー研究 第21号

出版社: 日本オーラル・ヒストリー学会
著者: 日本オーラル・ヒストリー学会
  • 特集「戦争トラウマの継承とオーラル・ヒストリー」は日本軍兵士のトラウマや日中戦争の中国人の記憶の世代間継承、日本軍捕虜問題とトラウマの聴き取り、世代を超える戦争の記憶(座談会)など。小特集「保苅実を読む」は著作集の示唆する可能性を読み解く。
  • 〈特集〉戦争トラウマの継承とオーラル・ヒストリー
    特集にあたって[中尾知代]
    戦後家族の中の「戦争」――日本軍兵士の子どもたちのオーラル・ヒストリー[中村江里]
    中国における戦争記憶の世代間継承[石井弓]
    捕虜問題と戦争トラウマ――心の傷をオーラル・ヒストリーで聴きとる[中尾知代]
    【座談会】世代を超える戦争の記憶――加害・被害のトラウマと向き合う[北村毅・中尾知代・中村江里・石井弓]
    〈小特集〉保苅実を読む
    書かれたものとの対話――小特集にあたって[清水亮]
    もうひとつの爆発――オンライン英文献等から見る[飯嶋秀治]
    残された言葉と経験をひらく――保苅実とオーラル・ヒストリー[根本雅也]
    「史実」を問うオーラル・ヒストリーの可能性――保苅実とオーラル・ヒストリー[那波泰輔]
    投稿論文
    現代上海在住日本人における「上海ロックダウン」の語り――非日常の日常化と彼らの位置性を中心として[中村貴]
    ウルグアイにおける日系人の拠点「日本人会会館」の変容に関する一考察――一世たちの語りから[馬場由美子]
    宗教実践をジェンダーから再考する――パナマにおけるママタタ運動とノベ女性[波塚奈穂]
    中国のテレビ・ドキュメンタリーにおける「リアリティ」の展開――『望長城』(1991)制作者の証言から[朱子奇]
    脱植民地主義的オーラルヒストリーとしてのユンタク――沖縄の語りにおけるサバイバンス[宜野座綾乃]
    作文集『沖縄の子ら』の作文の読み直しからオーラルとエクリを考える[木谷彰宏]
    現場レポート
    物見遊山の客をいかにストリップの世界へ誘うか――温泉場の劇場から見えたもの[石川良子]
    書評
    平井和子著『占領下の女性たち――日本と満洲の性暴力・性売買・「親密な交際」』[石井弓]
    野入直美編『引揚エリートと戦後沖縄の再編』[大石茜]
    清水亮・白岩伸也・角田燎編著『戦争のかけらを集めて――遠ざかる兵士たちと私たちの歴史実践』[蘭信三]
    那波泰輔著『「わだつみ」の歴史社会学――人びとは「戦争体験」をどう紡ごうとしたのか』[木村豊]
    自著紹介
    好井裕明著『くまさんのこだわりシネマ社会学』[好井裕明]
    実践報告
    2024「作品と現地をつなぐ」参加記――横浜における朝鮮人・中国人虐殺の「はじまり」をたどる[久野亜希子]
    『日本オーラル・ヒストリー研究』投稿規定・執筆要領

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