仏教の底力 現代に求められる社会的役割

仏教の底力 現代に求められる社会的役割

出版社: 明石書店
著者: 大菅 俊幸
  • 高齢化、過疎化、核家族化、都市への人口流出、そして後継者の不在などにより、2040年までに仏教寺院を含め35%の宗教法人が消えてなくなるといわれている。岐路に立たされている日本仏教だが、決して人心が仏教自体から離れているわけではない。今の時代に要請されている仏教者像とは、そして仏教の社会的役割はどのようなものなのかを3名の専門家へのインタビューを通して捉え直し、今後の日本仏教の活性化への道を探る。
  •  はじめに
    第一章 今、仏教に期待されるもの
     一 現代仏教の歴史的位置とは[島薗進]
     二 三・一一が仏教の再認識を促した[島薗進]
     〈視点〉日本のナイチンゲール、瓜生岩[大菅俊幸]
    第二章 「人生一〇〇年時代」と仏教――日本仏教の現状
     一 「人生一〇〇年時代」とは何か[川又俊則]
     二 宗勢調査から見えてきたもの[川又俊則]
     〈視点〉「居場所・つながり・役割」と「生きがい」[大菅俊幸]
    第三章 僧侶――死と生に寄り添う存在――これからの僧侶とは①
     一 これからの僧侶像とスピリチュアリティ――臨床宗教師が問いかけるもの[島薗進]
     二 僧侶にはコミュニケーション能力が必要[前田伸子]
     〈視点〉人間は死んで終わりではない――岡部医師の願い[大菅俊幸]
    第四章 時代に呼応する仏教者――これからの僧侶とは②
     一 次世代教化システムの構築へ[川又俊則]
     二 僧侶の役割を現代社会から捉え直す[島薗進]
     〈視点〉社会課題に向き合う僧侶たち[大菅俊幸]
    第五章 「共生社会」と寺院の可能性――これからの寺院とは
     一 「地域社会」が一つの鍵である[島薗進]
     二 ソーシャル・キャピタルとしてのお寺[川又俊則]
     三 お寺と大学と地域の連携[前田伸子]
     〈視点〉「生き心地」の良い地域づくり――「共生社会」のヒント[大菅俊幸]
    第六章 社会の苦悩に向き合う――これから求められる仏教の役割とは
     一 シャンティは仏教の現代的表現なのか[島薗進]
     二 世界的視野で慈悲の社会化を[島薗進]
     〈視点〉生きた文殊に出会う旅――有馬実成と普遍思想[大菅俊幸]
     おわりに

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