ものがたり 現代労働運動史2 1993~1999
出版社: 明石書店
- 連合が結成された1989年から今日に至る日本労働運動の現代史を4分冊で綴るシリーズ。第2巻では、1993年の細川内閣成立に始まる政治の激動と、連合を中心とする労働組合との関係を基軸に、格差社会に向かう「失われた10年」の労働運動を綴る。
- まえがき
《第1巻のあらすじ》
第1章 細川連立政権の成立と挫折
1.細川内閣の布陣と連合
◇細川連立内閣のスタート
人物紹介 上原康助(うえはら・こうすけ)
◇新政権と連合
2.不況の深化のなかで
◇ゼロ成長へ
コラム 米不足
◇企業の雇用調整と組合の対応
参考資料 1993年段階の主要企業のリストラ例
◇三立電機争議
◇連合第3回大会
3.政治改革の成立から非自民連立の崩壊へ
◇政治改革の行方
◇国民福祉税構想
4.1994年春闘
◇産別自決の方針
◇1994年春闘の結果
5.労働組合組織の新しい動き
◇新電力総連と非鉄連合
◇管理職組合と女性ユニオン
6.細川内閣から羽田内閣へ
◇羽田内閣の成立と連立の枠組みの崩壊
コラム 育児休業給付制度の変遷
第2章 村山内閣のもとで
1.自社さ連立政権の成立
◇村山内閣の成立
参考資料 村山内閣の閣僚の布陣
人物紹介 村山富市(むらやま・とみいち)
◇山岸会長辞任劇
人物紹介 芦田甚之助(あしだ・じんのすけ)
◇年金制度の改定
2.阪神・淡路大震災と不況の深刻化
◇芦田執行部の政労会談と雇用問題
参考資料 雇用統計の推移
◇ヒロセムセン争議
◇1995春闘の準備
◇阪神・淡路大震災
コラム 被災者生活再建支援法の内容(2019年現在)
◇春闘改革は不成功
コラム 1995年の円高
◇介護休業制度をめぐって
◇日経連「新時代の『日本的経営』」
コラム 「新時代の『日本的経営』」
◇ブリヂストン・ファイアストン争議
3.参議院選挙から村山辞任まで
◇統一地方選挙と参議院選挙
◇社民・リベラル新党の挫折
◇村山政権の後半
コラム 住専問題
第3章 ネオ・リベラルへの道
1.連合第4回大会と1996年春闘
◇連合第4回大会
コラム 教育文化協会
◇1996年春闘の準備段階
コラム 国際女性デー
◇1996年春闘の結果とその後
2.自民党の復権のなかでの労働政策
◇規制緩和の影響
参考資料 タクシー、トラック労働者の賃金
◇民主党の結党と自民党単独政権へ
◇ヨーロッパにおける社会民主主義の復権
◇スウィニー来日とロサンゼルス・ニューオータニホテルの争議
3.「改革」諸立法と労働組合と1997年春闘
◇保護か平等か
◇労働にかかわる規制緩和
◇1997年春闘
第4章 社会システムの変化の時代へ
1.分岐する「改革」
◇1997年の位置
コラム 1989年以降の家計の変動
コラム アジア通貨危機
コラム 正規、非正規別 労働者構成の推移
◇国民負担の強化と連合の政策・制度闘争
◇持株会社、医療保険、介護保険、そして行政改革
参考資料 裁量労働制の推移
2.経済の暗転と政治の混乱のなかで
◇金融破綻と政策不況
◇連合第5回大会
人物紹介 鷲尾悦也(わしお・えつや)
◇組織面での新しい動き
人物紹介 服部光朗(はっとり・みつろう)
コラム 連合なんでも労働相談
◇1998年春闘に向けて
◇新民主党の成立
◇労働基準法改正をめぐって
◇1998年参議院選挙
第5章 ベア・ゼロの時代へ
1.賃上げゼロへの道
◇小渕内閣のもとでの政治変化
◇三一書房争議
◇1999年春闘をまえに
コラム 公的年金制度改定の歴史
◇1999年春闘の展開
◇総収入はマイナス、格差は拡大
2.年金法と派遣法、日産・リバイバルプラン
◇ものづくり基本法
コラム ものづくり基本法(ものづくり基盤技術振興基本法)の内容
◇年金法改悪反対運動
◇派遣事業のネガティブリスト化
◇日産・リバイバルプランをめぐって
◇春闘改革論議
◇「労働を中心とした福祉型社会」とディーセントワーク
コラム ディーセントワーク
主要参考文献