イギリスの子ども虐待防止とセーフガーディング

イギリスの子ども虐待防止とセーフガーディング

出版社: 明石書店
著者: 岡本 正子、中山 あおい、二井 仁美、椎名 篤子
  • すべての子どもに関与できる公的システムである学校は、子どもを虐待から守るために何ができるのか。本書は、イギリスの学校で実施されている、子どもの安全を守ること=セーフガーディングという概念を紹介しつつ、日本の法制度や教師教育を問い直す契機とする。
  •  はじめに
    Ⅰ.セーフガーディングの仕組みと学校
    第1章 イギリスの子どもの虐待防止
     第1節 イギリスにおける「支援を必要とする子ども(child in need)」をめぐる状況
     第2節 子ども虐待対応と予防的支援の仕組み――CSCと司法の役割
     第3節 子どものセーフガーディングと子どもの保護に関する司法の関与
    第2章 イギリスの学校におけるセーフガーディングの取り組み
     第1節 学校におけるセーフガーディング
     第2節 イギリスの学校におけるDSL(Designated Safeguarding Lead)
     コラム グリーンフィールド小学校の試み
      セーフガーディングのための学校づくり
    Ⅱ.学校と福祉・医療におけるケアと支援
    第3章 機関連携による子どもと家庭への支援
     第1節 サセックスにおける子どもと家庭への支援――イーストサセックスを中心に
     第2節 子どもと保護者への医療的・心理的支援
    第4章 イギリスの「支援を必要とする子ども」への対応と支援
     第1節 セーフガーデイングの対象となる子どもへの学校における支援
     第2節 社会的養護の子ども(Looked after Children:LAC)への学校における支援
    第5章 イギリスの「特別な支援が必要な子ども」への取り組み
     第1節 ウッドイートン・マナー・スクール Woodeaton Manor School(特別支援学校)における支援
     第2節 マルベリー・ブッシュ・スクール The Mulberry Bush School(児童心理治療施設)における支援
     第3節 ウエランドハウス Welland House(子どもの家)における支援
    Ⅲ.セーフガーディングの歴史と日本における取り組み
    第6章 イギリスの学校におけるセーフガーディングの歴史――カリキュラムと教師に着目して
     第1節 概念と言語――学校の変わりゆく課題の定義と説明
     第2節 変化するカリキュラムに埋め込まれた子ども保護
     第3節 子ども保護における教師の責任とセーフガーディングのための教員養成
    第7章 イギリスのセーフガーディングに学ぶ意味と日本の学校
     第1節 北海道・大阪府調査から見えてきた日本の学校における子ども虐待
     第2節 子ども虐待防止のための教員養成と教員研修
     コラム 日本の学校の取り組み
      「児童支援担当教諭」を配置する藤沢市の小学校(神奈川県)
     この研究のめざしたところ
     おわりに

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