難民との友情
出版社: 明石書店
- 難民は人権や人道からは「保護」されるべきであり治安や財政からは「負担」とされる。しかし、こうした視座そのものが「国民」を前提としている。本書は、人々が国境を越えて「移動」する時代に、こうした「難民問題」の視座の転換を目指す野心的な試みである。
- はじめに
第一章 国民国家システムと難民
第二章 難民の定義をめぐって
第三章 「移民状況」/「難民状況」
第四章 主権の過剰による難民の地位の変容過程
第五章 難民との友情
第六章 流動へと根づく
第七章 「中国残留邦人」という移動―「移動」と「定住」の弁証法
おわりに
参考文献