日韓共同の歴史教育

日韓共同の歴史教育

出版社: 明石書店
著者: 三橋 広夫、日韓教育実践研究会(日本)、慶南歴史教師の会(韓国)
  • 本書は、「日韓の未来は教育にある」との確信の基に、日韓双方の現場の教師たちが、両国の教育の現実を見つめながら、個性溢れる教育実践を追求し、子どもたちがどう成長していくかをぶつけ合い、学び合ってきた記録である。
  • Ⅰ.日韓歴史教育交流の現在地――「はじめに」に代えて〔三橋広夫〕
     1.日韓歴史教育交流のスタート
     2.ぶつかり合う教育実践
     3.小学校の授業実践交流
     4.本書の位置
    Ⅱ.授業実践
    1.地域から日韓の授業をつくる〔木村誠〕
     ①生徒と学ぶ「四面石塔」の謎〔愛沢伸雄〕
     ②大地主家の新白丁 姜相鎬の生き方〔李珍煕・崔嘉恩〕
     ③戦没者名簿調べからはじまった小学校6年生の戦争学習〔石田裕子〕
     ④初等学校3年生が学ぶ「道の名前に込められた昔の人の生活」〔金銀児〕
    2.日韓の橋渡しをめざす授業の追求〔平野昇〕
     ①日韓関係史を学ぶ意欲を育てる〔目良誠二郎〕
     ②人物(柳宗悦)を通して見た韓日友好の歴史〔李宰泉〕
     ③通信使についての高校生の歴史認識〔朴外淑〕
     ④在日同胞の友だちといっしょにつくる平和〔裵星澔〕
     ⑤世界の人たちとつながろう――小学校2年生の「生活べんきょう」〔藤田康郎〕
     ⑥韓国高校生との交流を通して学ぶ生徒たち〔関根千春〕
    3.植民地支配と日韓の歴史授業〔申振均〕
     ①1枚の写真から追求する韓国併合の授業――中学校2年生の歴史認識と授業〔三橋広夫〕
     ②従軍慰安婦と望ましい韓日関係〔姜元順〕
     ③ドキュメンタリー映画を使った「日本軍慰安婦」の授業〔南宮真〕
     ④安重根義士殉国100周年記念授業と高校生の歴史認識〔申振均〕
     ⑤生徒が考える「明治初期の日本と朝鮮」の授業――江華島事件をめぐって〔山田耕太〕
    4.子どもの現代認識と日韓関係の授業〔遠藤茂〕
     ①日韓の歴史と未来への道――総合学習“内側からの国際化”を考える〔西村美智子〕
     ②朝鮮戦争を金聖七の日記から考える〔三上真葵〕
     ③中学生に日韓条約を授業する〔大谷猛夫〕
     ④平和教育をめざす韓国戦争の授業〔朴順天〕
     ⑤朝鮮人特攻隊員と韓国の子どもたち〔羅勇虎〕
    5.東アジア前近代史のなかで日韓の歴史を学ぶ〔大谷猛夫〕
     ①日本の中学生は中世東アジアをどうとらえたか〔関誠〕
     ②三浦と対馬を通してみた韓日関係史〔安炳甲〕
     ③対馬から考える「秀吉の朝鮮侵略」の授業づくり〔石井建夫〕
     ④円仁から見た新羅人〔鄭勍任〕
    Ⅲ.日韓歴史教育の課題と展望
     1.日韓教育実践研究会結成の意味〔石渡延男〕
     2.韓国の歴史教育と韓日歴史教育交流〔申振均〕
     3.小学校授業実践交流の意味〔平野昇・崔鍾順〕
    Ⅳ.「日韓歴史教育交流会」報告一覧(1993~2019)
     あとがき〔三橋広夫〕

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