幼児教育のエスノグラフィ

幼児教育のエスノグラフィ

出版社: 明石書店
著者: 林 安希子、ジョセフ・トービン
  • 著者がアメリカの著名な教育研究者ジョセフ・トービン氏とともに、日本の3つの幼稚園・保育園で45人の幼児教育者からの声に耳を傾けたエスノグラフィ研究。教室に入り込んで詳細に行った観察とインタビューを通して、教育の中に隠れている文化に迫る。
  •  はじめに
     日本の読者のみなさんへ
    序章
     文化的説明
     身体と心
     「タシット」と隠れた知識
     専門性
     偶然と発生
     間身体性
     社会性や情緒の発達と社会生活
     研究方法
     本書の構成
    第1章 「見守る」
     くまのぬいぐるみ
     「見守る」:見ることと待つことの論理
     守ること
     注目すること
     綱引き
     忙しいということ
     位置
     触れること
     姿勢
     時間
     「見守る」の相互作用
    第2章 気持ち
     悲しい魚と寂しい人参
     「寂しい」の文化的価値
     「甘え」
     「思いやり」
     自制を要する教授法
     感情の身体的経験
     身体的感覚
     寂しさ・共感・社会性
    第3章 「ギャラリー」
     「見て! ギャラリーがいるじゃない?」
     髪の毛を引っ張ったケンカについて再び語る
     髪の毛を引っ張ったケンカについて再び焦点をあてる
     表現としてのケンカ
     共感と周りの子
     ギャラリーの身体的関与
     集団制御 対 自己制御
     いじめ
     「世間の目」:社会的視線
     周辺参加の機会の提供
    第4章 身体文化
     予期せぬパンチ
     状況と「けじめ」
     身体性への教授法
     2つの型のお辞儀
     身体動作の混合
     身体的引用
     空間における身体性
    第5章 幼児教育者の専門性
     折り紙遊び
     専門性を研究することの難しさ
     初心者と熟練者の違いの理論化
     どのように専門性を身につけるのか
     集団としての専門性・文脈に埋め込まれた専門性
    第6章 文化的実践としての幼児教育政策
     政策と実践としての「見守る」
     「見守る」という形をとったガイドライン
     ろう学校の例
     公立ろう学校幼稚部でのインタビュー
     強い調和と弱い調和
    第7章 文化の再構築
     スプーンでプリンを食べさせる
     文化を考える
     くまのぬいぐるみを巡るケンカについて再び考える
     文化の両面性
     文献
     あとがき
     索引
     著者紹介

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