虐待された子どもへの治療【第2版】
出版社: 明石書店
- トラウマの視点による虐待の初期対応に始まり、エビデンスに基づく治療プログラム、医学的治療や法的対応、さらにはプログラムの普及啓発や専門家の教育・トレーニングまで、子ども虐待対応の最新知見とケアの全てを収録。原書初版刊行から14年、内容構成も全面的に変わり、大幅にページ数も増加した専門家必携の決定版。
- 推薦文
はじめに
著者序文
Part Ⅰ 虐待された子どもとの最初の接触
第1章 身元確認、通告義務の必要条件、精神面の評価と治療のための紹介
第2章 子ども虐待における心理社会的な評価
Part Ⅱ 効果が実証された治療法
第3章 トラウマフォーカスト認知行動療法
第4章 児童福祉領域における親子相互交流療法
第5章 セイフケア――ネグレクトと身体的虐待を受けた子どもへの予防および介入プログラム
第6章 身体的虐待の問題を抱えた家族のための効果が実証された実践――家族のための代替案:認知行動療法
第7章 家族への支援――子どもへの身体的虐待のリスクが高い家族への親子複合型認知行動療法
第8章 学校現場における被虐待児への早期介入
第9章 被虐待児やネグレクト児に対する家庭養護
第10章 親族による養護
Part Ⅲ 特別な集団と特別なトピック
第11章 サンクチュアリ・モデル――グループケアの枠組みにおける組織の基本ソフト(オペレーティングシステム)の再起動
第12章 子ども虐待事例の評価や治療に関する文化的な配慮
第13章 トラウマシステム療法――トラウマインフォームドな児童福祉システムを作り上げるアプローチ
第14章 追い詰められる被虐待生徒――学校でのいじめのトラウマ
第15章 青年のための認知処理療法
第16章 リスク低減を目指した家族療法
第17章 性問題行動を有する児童青年
Part Ⅳ 短期的、および長期的治療
第18章 子どもの性的虐待に関する医学的管理――治療的アプローチ
第19章 子どもの身体的虐待への治療
第20章 子どもがネグレクトされている場合の家族への介入
第21章 発育不全と不適切な養育
Part Ⅴ 教育、研修、普及、そして地域での実施
第22章 暴力被害を受けた児童青年への効果が支持された精神保健治療を実施するための革新的方法
第23章 効果が実証されたプログラムを実用化するための州全体の取り組み
第24章 危険に曝されているケア提供者のための健康という文化の創出
第25章 治療実践において治療者と家族がかかわることの重要性
第26章 子ども虐待への効果が実証された介入の普及と実施におけるウェブベース技術の役割
第27章 救急医の教育
第28章 専門研修中の身体科医師への教育
第29章 プライマリケア医への教育
第30章 子ども虐待小児科医――不適切な養育を受けた子どもへの治療
第31章 トラウマインフォームドケアを提供するための児童精神科フェローの研修
Part Ⅵ 新たな方向性
第32章 精神薬理学
第33章 子どものトラウマ治療における遺伝子-環境相互作用の影響
第34章 虐待、ネグレクトされた子どものレジリエンスと心的外傷後成長
Part Ⅶ 法的諸問題
第35章 子どもの不適切な養育やセラピーにともなう法的諸問題
監訳者あとがき
執筆者一覧
監訳者紹介
翻訳者一覧
索引