革命を鎮圧せよ

革命を鎮圧せよ

出版社: 法政大学出版局
著者: バーナード・E. ハーコート、向山 恭一
  • アメリカの戦場はいまや国内になった。デジタル監視社会は疑わしい人間を作り出す。戦争の延長線上に位置づけられた政治が向かう先は
  • アメリカの戦場はいまや国内になった。デジタル監視社会はあらゆる情報を収集し、疑わしい人間を作り出す。戦争の延長線上に位置づけられた政治はどこに向かうのか。
  • 9・11後、アメリカはイラク、アフガニスタンで戦闘を繰り広げてきた。「敵」と一般住民の境界はあいまいになり、不信感を広げた。そして、いまや戦争は国内に移った。標的とされるのは戦地の住民ではなく自国市民だ。デジタル監視社会化が進み、市民は丸裸にされ、疑わしき人が狩り出される。アメリカの政治は戦争の延長線上に位置づけられ、新しい統治=〈反革命〉が生まれた。これからの社会を考えるための必読書。
  • 〈反革命〉の誕生
    第Ⅰ部 現代戦の台頭
    1 対反乱は政治的である
    2 ヤヌスの顔をしたパラダイム
    第Ⅱ部 外交政策における勝利
    3 全情報認知
    4 無期限拘留と無人機殺害
    5 民心を掌握する
    6 恐怖で統治する
    第Ⅲ部 対反乱の国内化
    7 対反乱が帰ってきた
    8 アメリカ人を監視する
    9 アメリカ人を標的にする
    10 アメリカ人の注意をそらす
    第Ⅳ部 対反乱から〈反革命〉へ
    11 〈反革命〉が生まれた
    12 合法状態
    13 新しいシステム
    オッカムの剃刀、あるいは〈反革命〉に抵抗すること

    索引

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