ラジオの歴史〈新装版〉

ラジオの歴史〈新装版〉

出版社: 法政大学出版局
著者: 高橋 雄造
  • たんなる技術史ではなくラジオ工作を時代の〈文化〉としてとらえた、アマチュア精神へのオマージュ。図版・写真457点を収録する。
  • ラジオ工作少年やフリーランサーの技術者、中小の部品メーカーなどを主人公に、日本のラジオ、テレビ、オーディオの歴史を跡づけたアマチュア精神へのオマージュ。
  • 電子立国日本の原点に、工作の〈文化〉があった! 厖大な史料を博捜し、インタビューを重ねて、ラジオ工作少年やフリーランサーの技術者、中小の部品メーカーなどを主人公に、日本のラジオ、テレビ、オーディオの歴史をあとづける。本書は、アマチュア精神へのオマージュであり、収録された457 点の写真・図版は、それだけで「ラジオ博物館」の趣をなす。元NHK放送博物館館長・中田薫氏推薦。
  •  はじめに
    第 I 部 ラジオの初めからテレビ普及まで
    第1章 電波の発見、無線電話、真空管の登場、放送の開始
        ──欧米におけるラジオ
     間章1 ラジオ雑誌の系譜Ⅰ
         ──柴田寛と『ラジオ科学』
    第2章 日本におけるラジオ放送開始とラジオ雑誌 
        ──濱地常康の『ラヂオ』から『無線と実験』へ
     間章2 ラジオ雑誌の系譜Ⅱ
        ──第二次世界大戦後のラジオ雑誌
    第3章  日本のラジオ工業のあゆみ
        ──自作ラジオと富士製作所(STAR)
     間章3 山中電機の足跡
         ──第二次世界大戦前のラジオメーカーと戦中の成長
    第4章 日本のテレビと受像機工業
        ──JAT、TVK、テレビキット、大企業による量産
     間章4 ポータブルラジオの白砂電機(シルバー)
         ──ラジオ少年がつくった中堅企業
    第II部 ラジオ工作とラジオ工業の諸相
    第5章 ラジオ・エレクトロニクス技術通信教育の歴史
        ──ラジオ教育研究所の通信教育
     間章5 神田・秋葉原の電気街
         ──ラジオ少年のふるさと
    第6章 ラジオ・テレビと修理技術 
        ──修理サービスの重要性
     間章6 unofficialな研究グループ
         ──十日会、テープレコーダー研究会、学校のクラブ
    第7章 オーディオ愛好家と日本オーディオ協会
        ──「世界のステレオ工場」への道
     間章7 東京大学の「電気相談部」 
         ──第二次大戦後の学生アルバイト団体
    第8章 トランジスターラジオ輸出とロックンロール
        ──日本の電子工業の繁栄をもたらしたもの
     間章8 戦争、政治とラジオ・テレピ
         ──技術進歩とプロパガンダ
    第9章 ラジオ工作とunofficialなセクターの役割
        ──男性性、電気技術者教育、「電気リテラシー」
     間章9 文芸に見るラジオ、女性とラジオ
         ──世につれて変わるラジオ
     おわりに
     史料・文献
     索  引

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