アーレント読本

アーレント読本

出版社: 法政大学出版局
著者: 日本アーレント研究会、三浦 隆宏、木村 史人、渡名喜 庸哲、百木 漠
  • 政治的自由や公共性が危機に瀕する現在、アーレントの思考から何を学ぶべきか。主要テーマを掘り下げた決定版の入門書、著作解題付。
  • 政治的自由や公共性が危機に瀕する現在、アーレントの思考から私たちは何を学ぶべきか。主要テーマ群を最新視点で掘り下げる決定版の入門書。著作解題、略年譜付。
  • 二十世紀の全体主義の惨禍を、一人のユダヤ人女性として、亡命知識人として生きたハンナ・アーレント。政治的公共性や市民的自由がグローバルな危機に瀕し、民主主義の未来が脅かされる現在、彼女の思考の遺産から私たちは何を学ぶべきなのか? ベテランから若手まで総勢50名の気鋭の執筆者が、主要なテーマ群を最新の視点で掘り下げる決定版の入門書。各著作の解題や略年譜も付す。
  • 序 【三浦隆宏】
    凡 例
    著作略号一覧  
    第Ⅰ部 アーレントにおける基本概念
    1 愛──その哲学的議論にみる、世界の脱‐構築 【阿部里加】
    2 ユダヤ人問題──そしてパレスチナ問題 【小森謙一郎】
    3 全体主義──アーレント政治思想の基礎概念 【牧野雅彦】
    コラム❶ マルティン・ハイデガー 【木村史人】
    コラム❷ カール・ヤスパース 【豊泉清浩】
    4 労 働──アーレント思想の下部構造 【百木 漠】
    5 制作/仕事──人為的制作物をめぐる思考の現代的意義と限界 【篠原雅武】
    6 活動/行為──それは語りなのか 【橋爪大輝】
    7 はじまりと出生──自由の原理と、その困難 【森川輝一】
    8 公と私──古典古代モデルと現代的意義 【川崎 修】
    コラム❸ ハンス・ヨナス 【戸谷洋志】
    コラム❹ ギュンター・アンダース 【小林 叶】
    コラム❺ ヴァルター・ベンヤミン 【細見和之】
    9 革命・権力・暴力──自由と合致する権力、自由のための革命 【石田雅樹】
    10 アイヒマン裁判──「悪の凡庸さ」は論駁されたか 【三浦隆宏】
    11 真理と嘘──二十世紀の政治を問う 【小山花子】
    12 思 考──現われの“reality” 【青木 崇】
    13 意 志──留保し、可能性を開く 【木村史人】
    14 判 断──政治的なものと歴史的なものの交叉 【宮﨑裕助】
    15 世 界──耐久性、共通性、複数性 【森 一郎】
    コラム❻ ハインリヒ・ブリュッヒャー 【初見 基】
    コラム❼ ニューヨークの知識人たち 【大形 綾】
    第Ⅱ部 現代世界におけるアーレント
    1 理解と和解──人間の本質を信じること 【対馬美千子】
    2 約束と赦し──アウシュヴィッツ以後の時代における政治倫理学 【守中高明】
    3 悪と無思慮──アイヒマンは何も思考していないのか 【山田正行】
    4 責任・道徳・倫理──アーレント責任論の意義と限界 【渡名喜庸哲】
    5 芸術論──不死性のための美学 【齋藤宜之】
    コラム❽ 物語り 【矢野久美子】
    コラム❾ アーレントとスピノザ 【國分功一郎】
    6 自由論──複数性のもとで「動く」自由 【齋藤純一】
    7 共和主義──新しさの指標 【森分大輔】
    8 法と権利──政治の条件としての人為的制度 【毛利 透】
    9 熟議と闘技──活動/行為はどのようなかたちをとるのか 【金 慧】
    10 政治学──アーレントと政治理論 【乙部延剛】
    コラム❿ デモクラシー 【山本 圭】
    11 社会的なもの/社会──その公共性との関係をめぐって 【河合恭平】
    12 市民的不服従──新たな政治体の「はじまり」 【間庭大祐】
    13 フェミニズム──「攻撃されている事柄」による抵抗 【舟場保之】
    14 教育学──過去と未来を架橋する出生 【小玉重夫】
    15 科学技術──科学を公共圏に取り戻すことは可能か 【平川秀幸】
    コラム⓫ 政 策 【奥井 剛】
    コラム⓬ アーレント研究センター 【阿部里加/百木 漠】
    第Ⅲ部 各国における受容
    1 日 本 【三浦隆宏】
    2 英語圏 【蛭田 圭】
    3 ドイツ 【シュテファニー・ローゼンミュラー】
    4 フランス 【渡名喜庸哲/柿並良佑】
    第Ⅳ部 著作解題
    アーレント著作マップ
    1 『アウグスティヌスの愛の概念』 【和田隆之介】
    2 『ラーエル・ファルンハーゲン』 【押山詩緒里】
    3 『パーリアとしてのユダヤ人』 【石神真悠子/百木 漠】
    4 『全体主義の起原』 【石神真悠子/百木 漠】
    5 『人間の条件』/『活動的生』 【青木 崇】
    6 『過去と未来の間』 【青木 崇】
    7 『革命について』 【田中智輝】
    8 『エルサレムのアイヒマン』 【石神真悠子/百木 漠】
    9 『暗い時代の人々』 【田中智輝】
    10 『暴力について』 【田中智輝】
    11 『精神の生活』 【村松 灯】
    12 『カント政治哲学講義』 【村松 灯】
    13 『政治思想集成』 【小森(井上)達郎】
    14 『政治とは何か』 【小森(井上)達郎】
    15 『政治の約束』 【和田隆之介】
    16 『責任と判断』 【村松 灯】
    17 『ユダヤ論集』 【押山詩緒里】
    18 『思索日記』 【押山詩緒里】
    19 書簡集 【田中直美】
    20 手稿類 【田中直美】
    21 『批判版全集』 【橋爪大輝
    アーレント略年譜 【齋藤宜之】
    事項索引
    人名索引

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