無知な教師〈新装版〉

無知な教師〈新装版〉

出版社: 法政大学出版局
著者: ジャック・ランシエール、梶田 裕、堀 容子
  • 十九世紀の革命的教育者ジャコトの教えをモデルに他者への侮蔑と不平等に基づく「愚鈍化」社会から今日の人間を解放する知性を探る。
  • 十九世紀の革命的教育者ジャコトの教えをモデルに、他者への侮蔑と不平等に基づく「愚鈍化」社会から今日の人間を真に解放する知性を探究する。民主主義論への序。
  • 人間の平等という原則に目を閉ざし、知性の優劣という虚構によって人びとを序列化してきた近代教育。他者への侮蔑にもとづく「愚鈍化」の体制から身を引き剥がし、現実の不平等に立ち向かう知性の主体となるために必要な学びの原理とはどのようなものか? 十九世紀の「無知な教師」ジョゼフ・ジャコトがめざした革命的教育の教えをモデルに、今日の「侮蔑社会」の泥沼から解放された人間を待望する。
  • 第一章 ある知的冒険
     説明体制
     偶然と意志
     解放する教師
     能力の円環
    第二章 無知な者の教え
     書物の島
     カリプソと錠前屋
     教師とソクラテス
     無知な者の力量
     各々の仕事
     盲人とその犬
     すべてはすべての中にある
    第三章 平等な者たちの根拠
     脳と葉
     注意深い動物
     知性を従えた意志
     真摯さの原則
     理性と言語
     私だって画家なんだ
     詩人たちの教え
     平等な者たちの共同体
    第四章 侮蔑社会
     重力の法則
     不平等への情念
     修辞の狂気
     より優れた劣った者たち
     哲人王と主権を持つ国民
     いかに理性をもって理性から逸脱するか
     アウェンティヌスの丘で発せられた言葉
    第五章 解放者とその猿真似
     解放する教育法と社会的教育法
     人間の解放と民衆の教育
     進歩人たち
     羊たちと人間たち
     進歩主義者たちの堂々めぐり
     民衆の頭上に
     旧式の勝利
     教育学の対象となった社会
     パネカスティック哲学の物語
     解放の最期
    訳者付記 知的冒険のための五つの教え  梶田 裕
    訳者あとがき  堀 容子

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