国家に抗するデモクラシー
出版社: 法政大学出版局
- 民衆(デモス)を主体とする「真のデモクラシー」を解明するマルクスの試みに、「政治的なもの」への哲学的探求の過程を跡づける。
- 「国家」と「デモクラシー」を安易につなぎ合わせる「民主的国家」という表現に抗して、民衆(デモス)を主体とする「真のデモクラシー」到来の条件を解明する。
- 「国家」と「デモクラシー」を安易につなぎ合わせる「民主的国家」という表現に抗して、マキァヴェッリが発見した自由の源泉である、有力者と民衆の絶えざる闘争を導入し、国家とは異なる政治的共同体の探求と、民衆(デモス)を主体とする「真のデモクラシー」を解明せんとするマルクスの試みのただなかに「政治的なもの」への哲学的探求の過程を跡づける。著名な政治哲学者が生前に遺した唯一の体系的著作。待望の初邦訳。
- 第二版への序文 蜂起するデモクラシーについて
イタリア語版への序文 蜂起するデモクラシーと制度
序説
序章
第一章 理性的国家というユートピア
第二章 政治的知性
第三章 一八四三年の危機から政治の批判へ
第四章 読解上の仮説
第五章 真のデモクラシーの四つの特徴
第六章 真のデモクラシーと近代性
終章
補論 「野生のデモクラシー」と「無始原の原理」
訳者あとがき