
哲学は何ではないのか 差異のエチカ
出版社: 筑摩書房
- 哲学のようで哲学ではないものが多すぎる。古くからの二項対立、思想の体系化に過ぎない現代思想とは一線を画す真の哲学に迫る。
- 哲学のようで哲学ではないものが多すぎる。古くからの二項対立、思想の体系化に過ぎない現代思想とは一線を画す哲学はいかに可能か。時代にあらがう思考の旅へ。
- この世には「哲学っぽい」ものが多すぎる。
以下のものは哲学にあらず!
思想の類型化である現代思想、同時代的な現代哲学、二項対立、プラトン主義とその注釈、同一性概念の特権化、位階序列(聖なるアルケー)の思考……
私たちの手に、真の哲学を取り戻そう。
西洋哲学のメインストリームは、古代ギリシアから近現代にいたるまで、基本的に形而上学的な領域に依拠して展開されてきた。しかし、こうした〈フィジック/メタフィジック〉に代表されるようなに古い階層的な哲学的思考、超越主義は、もはや静かに消尽していかなくてはならない。脱‐超越主義としての内在性の哲学が多様に形成され配慮される必要がある。本書からこの哲学の根本と核心をつかみ取ること。反時代的思考をとめるな! - 序 論 これまでとは異なる哲学へ
第一章 哲学とは何ではないのか
第二章 比較する思考の問題点
第三章 前‐哲学的な思考様式
第四章 ニヒリズムという定め
第五章 差異の肯定に向かって
第六章 抜け出すべき地平――〈実体/関係/力〉を問う
第七章 人間の能力と感覚
第八章 内在性の諸問題
結 論 差異のエチカ
