ネクロポリティクス 死の政治学

ネクロポリティクス 死の政治学

出版社: 人文書院
著者: アシル・ンベンベ、岩崎 稔、小田原 琳
  • ファノンの精神医学的な分析をもとに、どのように政治から民主主義が退出し、憎しみの社会へと変質しているのかを論じる。
  • ファノンの精神医学的な分析をもとに、フーコーの生政治の概念を発展させ、どのように政治から民主主義が退出し、憎しみの社会へと変質しているのかを論じる。世界の哲学を牽引する思想家による、全人類への警鐘の書。
  • 人間を殺し、生かし、あるいは死に晒す権力とは
    現代は極度に進行する不平等、テロル、戦争、そしていまなお続く植民地主義の時代である。本書はファノンの精神医学的な分析をもとに、フーコーの生政治の概念を発展させ、どのように政治から民主主義が退出し、憎しみの社会へと変質しているのかを論じる。生政治と死政治が絡み合い人間性を蝕み剥奪するこの世界において、いかにして旧来の人文主義(ヒューマニズム)を克服し、「全-世界」(グリッサン)的な人間の共同体を考え直すことができるだろうか。カメルーンに生まれ世界の哲学を牽引する思想家による、全人類への警鐘の書。
    原著:Necropolitics (translated by Steven Corcoran, Duke University Press, Durham and London, 2019)[Politiques De L’Inimitié (Éditions La Découverte, Paris, 2016)]
    ◎目次
    序 章 世界の試練
    第一章 民主主義からの退出
    第二章 憎しみの社会
    第三章 ネクロポリティクス
    第四章 内奥で起こっていること
    第五章 ファノンの薬屋
    第六章 この息苦しい正午
    跋 章 通り過ぎて行く者の倫理
    訳者解説
    原注
    事項索引
  • 謝辞
    序 章 世界の試練
    第一章 民主主義からの退出
    第二章 憎しみの社会
    第三章 ネクロポリティクス
    第四章 内奥で起こっていること
    第五章 ファノンの薬屋
    第六章 この息苦しい正午
    跋 章 通り過ぎて行く者の倫理
    訳者解説
    原注
    事項索引

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