マルクス哲学入門

マルクス哲学入門

出版社: 人文書院
著者: ミヒャエル・クヴァンテ、桐原 隆弘、後藤 弘志、硲 智樹
  • 複雑なマルクス主義論争をくぐり抜け、社会への批判性と革命性を保持しつつマルクスの著作の深部に到達する画期的読解。
  • ドイツ哲学界重鎮による本格的入門書。複雑なマルクス主義論争をくぐり抜け、社会への批判性と革命性を保持しつつマルクスの著作の深部に到達する画期的読解。
  • マルクスの思想を「善き生」への一貫した哲学的倫理構想として読む、ドイツ哲学界重鎮による本格的入門書。
    「われわれは現在、マルクス主義の建築瓦礫を押しのけてマルクスの思考を露見させるという課題と機会とをもっている。」
    ◎目次
    第一部 マルクス哲学入門  
    第一章 カール・マルクスの哲学  
    第二部 批判的介入  
    第二章 『資本論』案内 
    第三章 カール・マルクスは正義論者なのか?
    第四章 顕著な歪み! カール・マルクスの資本主義批判の悪夢の構造についての考察
    第五章 インタビューマルクスの社会的なアクチュアリティ
    付録1 カール・マルクスの歴史哲学――ヘーゲルからマルクスへ
    付録2 対象的類的存在の回帰――ユルゲン・ハーバーマスの人間的自然の将来に関する論考について
  • 序文
    第一部 マルクス哲学入門  
    第一章 カール・マルクスの哲学  
     一 伝記
     二 マルクスの哲学
        背景としてのヘーゲル主義
        哲学的人間学
        人間的承認
        唯物論的歴史哲学
        政治経済学批判
    三 影響作用
    第二部 批判的介入  
    第二章 『資本論』案内 
     はじめに
     一 〔道徳的次元の不在?〕
     二 〔弁証法的方法〕
     三 〔商品社会のシステム分析〕
     四 〔価値のイデオロギー理論〕
     五 〔物神崇拝〕
     六 〔社会的性格としての価値性格〕
     七 〔物的強制としての社会秩序〕
     八 〔物の人格化と人格の物象化〕
     九 〔資本の無際限な増殖〕
     十 〔規範的な批判?〕
     十一〔政治経済学批判の完成にむけて〕
    第三章 カール・マルクスは正義論者なのか?
     はじめに
     一 〔生活形式の批判としての資本主義批判〕
     二 〔労働力商品と剰余価値〕
     三 〔拡張された正義論?〕
     四 〔ブキャナンの正義論的マルクス解釈の批判〕
    第四章 顕著な歪み! カール・マルクスの資本主義批判の悪夢の構造についての考察
     はじめに
     一 商品と商品語
        行為者としての商品と商品語
        扮装と機能的役割
     二 自動的主体としての資本
        機械/自動人形
        吸血鬼と狼男
     三 転倒と狂気
        物化
        目的‐手段の転倒
     四 結論
    第五章 インタビューマルクスの社会的なアクチュアリティ
    付録1 カール・マルクスの歴史哲学――ヘーゲルからマルクスへ
     はじめに
     一 ドイツ・イデオロギー
     二 政治経済学批判
    付録2 対象的類的存在の回帰――ユルゲン・ハーバーマスの人間的自然の将来に関する論考について
     一 〔ハーバーマスにおける「類倫理」と「人間的自然」の概念〕
     二 〔ハーバーマスの初期論考における「自然の人間化」構想〕
     三 〔理性道徳の人間学的基盤は不変か?〕
     四 〔義務論からの退却?〕
     五 〔「人間的自然」の否定的弁証法〕
    あとがき
    参考文献/初出一覧
    訳者解説

人気の社会/思想/経済書籍

クレジット表示/商標について
サイトについて