ツナミの年

ツナミの年

出版社: 小鳥遊書房
著者: ジュリエット・コーノ、牧野 理英
  • ハワイの日系アメリカ人詩人が描く
    無慈悲なる母としての海のイメージ
  • ハワイの日系アメリカ人詩人が描く
    無慈悲なる母としての海のイメージには、
    喜び、怒り、哀しみ、楽しみといった
    人間感情のすべてが融解し凝縮されている。
  • 人々の中にはーと母は言う。
    ツナミの日にキリストを見たのもいる。
    そして同時にそれから離れていった人もいるのだと。
    (「行商人」より)
    ハワイの日系アメリカ人詩人が描く
    無慈悲なる母としての海のイメージには、
    喜び、怒り、哀しみ、楽しみといった
    人間感情のすべてが融解し凝縮されている。
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    アルツハイマーを患った義母エリザベスの介護をテーマにした第一部、
    過去三度ヒロを襲ったツナミの被害とその後の人々の壮絶な生きざまを描いた第二部、
    そして死にゆく息子の最後を看取る第三部ーー。
    訥々と語るその語り口には、女としての意識がゆらいでいく中で、
    様々な人間の死に寄り添う送り人コーノの姿をみることができる。
    (「訳者解説」より)
  • PART 1  エリザベスの詩
    雨と赤いバラ
    恋文
    対称性
    疑い深いこと
    二人の女王
    年取った女たち
    はみを噛むこと
    認知
    そうであるべきこと
    シャワー
    知っていること
    叱責
    優雅

    緊急連絡掲示版の失踪者
    独りよがりになって
    母親のために介護すること
    Pinchas Zukermanの指揮するJupiter Symphonyの後で
    最後のコンサート
    水の使者
    寝る時
    エリザベスの祈り
    心の家にある光
    PART 2 ツナミの年
    名前
    アツコが結婚する日
    どこかへ行くこと
    マウカからの男の子

    トリの話
    ジョリとアイスマン
    磯巾着
    サンゴ礁のかけら
    水の跡
    行商人
    迷い鳥
    アツコの夢
    悲しみの瞬間に母が私に打ち明けたこと
    アツ子が新鮮な空気を求めてやってきた時
    アツ子―星と波の間で
    停止
    居場所のない子供たち
    女であること
    ハライ ヒル―一九五七年
    PART 3 画家
    祖父が死んだ日
    一人息子
    習字
    町を歩き回ること
    遅い誉め言葉
    母の砂糖入りのパン

    介護者
    典型的な男
    今より前の時代
    父から怒られること
    パーティでどんなことでも話す昔からの友人
    風呂
    私の中の水
    タバコの後で
    あなたのことを考えないこと
    ホームレス
    野生のようなもの
    息子、罪を犯した後に
    励まし
    初めての時

    素晴らしく苛立って
    遅い

    葛藤
    許し
    急いで
    黄金のように素晴らしいもの
    やり方
    悲しみの国
    あなたが言うこと
    画家
        謝辞
        訳者解説

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