満洲俳句 須臾の光芒

満洲俳句 須臾の光芒

出版社: リトルズ
著者: 西田 もとつぐ
  • 日本国内とは異なる大陸の風土や文化、「王道楽土、五族協和」をうたう戦時下の満洲で、どのような俳句作品や俳壇の動きがあったのか。
    満洲国の崩壊とともに終焉をむかえた満洲俳句の一瞬の輝きを、残された数…
  • かつて日本の傀儡国家として存在した満洲国。
    日本国内とは異なる大陸の風土や文化、「王道楽土、五族協和」をうたう戦時下の満洲で、どのような俳句作品や俳壇の動きがあったのか。
    満洲国の崩壊とともに終焉をむかえた満洲俳句の一瞬の輝きを、残された数少ない史料から読み解こうとする、著者のライフワークをまとめた1冊。
  • 満洲俳句史研究の最先端   川名 大
    第1章 桂樟蹊子の決断
    はじめに―樟蹊子さんの最後の葉書
    1 桂樟蹊子と京大俳句会
    (1)俳句の道へ
    (2)京大俳句会学生会員の退会
    2 満洲国に赴任した樟蹊子と「京大俳句会」会員の亡命
    (1)満洲国の諸相と満洲俳壇
    (2)樟蹊子の渡満と「韃靼」
    (3)高屋窓秋の渡満
    (4)京大俳句事件の逃亡者―樟蹊子新京駅の決断
    (5)事件のミステリー
    (6)京大俳句会会員を匿った有風、志水、樟蹊子
    (7)樟蹊子と志水の北京駅の別れ
    3 敗戦と句集『放射路』
    (1)桂樟蹊子第一句集『放射路』
    (2)水原秋桜子の序文
    第2章 韃靼俳句会の光と翳
    1 俳誌「韃靼」
    (1)ハルビン日露協会の成立とハルビン学院
    (2)ハルビン学院と杉原千畝
    (3)ハルビン学院の俳句サークル
    2 佐々木有風と桂樟蹊子
    (1)佐々木有風
    (2)桂樟蹊子
    3 「韃靼」の俳句作品
    (1)一般作品
    (2)連作俳句
    (3)竹崎志水の連作「新しき土」
    (4)韃靼俳句会の女流
    *天川悦子と井筒紀久枝
    (5)飯田蛇笏と山口青邨
    (6)満洲季語
    (7)戦争を詠む
    4 満洲帝国の崩壊と満洲俳壇の終焉
    (1)俳誌の統合
    (2)ハルビン市の無血開城と悲劇の外交官
    (3)ハルビン学院の終焉
    (4)韃靼俳句会の終焉
    第3章 キメラの国の俳句―中国東北部(旧満洲国)俳句史序論―
    1 今、なぜ満洲俳句史なのか
    2 満洲の日本人
    3 大連の「アカシヤ会」
    4 満洲国の思想統制
    5 昭和十三年前後の満洲俳壇
    6 関東州俳句協会の結成
    第4章 満洲俳句ことはじめ―正岡子規と安西冬衛―
    1 子規の「陣中日記」
    2 子規の句碑のミステリー
    3 満洲の都市景観
    4 詩誌「亞」の安西冬衛の俳句
    第5章 山口誓子 満洲の曠野を飛ぶ―句集『黄旗』の世界―
    1 新興俳句の旗手
    2 句集『黄旗』
    3 『黄旗』以後

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