杞憂に終わる連句入門

杞憂に終わる連句入門

出版社: 文学通信
著者: 鈴木 千惠子
  • おそらく世の中には、過ぎてみれば杞憂であったということは転がっている。連句の実作もその一つではないだろうか――。「敷居が高いのではないか、式目が難しいのではないか。でも、私の飛び込んだ連句の世界は、魅力に満ち溢れていた。書物を読んだだけではわからない、実作の場はとても刺激的だった」本書はそんな連句の魅力を、エッセイと連句作品から伝えていく。冒頭に「本書を読むまえに─連句のきほん」を掲載。実作を試みようと思っているすべての人に。
  • はじめに
    本書を読むまえに─連句のきほん用語
    Ⅰ 連句に関する覚書
    「面八句を庵の柱に懸置」考
    与奪とは何か
    あいさつ
    「灯の花」と「盃の光」
    神祇・釈教・恋・無常
    歌舞伎と俳諧
    Ⅱ 連句作品
    第一章 連句に挑戦
    梅が香に―総合芸術としての連句
    歌仙「梅が香に」(脇起り)
    留書
    「梅が香に」文音ウ
    「梅が香に」文音ナオ
    「梅が香に」文音ナウ
    第二章 連句作品
    歌仙「初捌き」
    半歌仙「満開の花」
    歌仙「淡雪の」
    歌仙「新緑を」
    源心「雪しぐれ」
    半歌仙「ゴッホの糸杉」
    歌仙「一文字ぐるぐる」
    歌仙「臍より花」
    半歌仙「松林図」
    歌仙「西鶴のとりもつ縁」 二村文人捌
    歌仙「碑林礎石」
    歌仙「初湯」 杉本聰捌
    二十韻「冬晴れや」 二村文人捌
    歌仙「美禄」
    歌仙「蜜豆食ふ」 奥野美友紀捌
    歌仙「春の霙」(脇起り)
    短歌行「大瀑布」
    歌仙「葡萄かな」(脇起り)
    歌仙「朝顔や」(脇起り)
    二十韻「石清水」
    二十韻「青時雨」
    短歌行「繊月の雫」
    二十韻「鳥雲に」 杉本聰捌
    第三章 「老が恋」(脇起り)解説付き
    歌仙「老が恋」(脇起り)
    「老が恋」解説
    Ⅲ エッセイ
    西鶴と高校教師
    関口芭蕉庵時代のことなど
    遊び心の句
    静司さんと二村さん
    天使揺れ居る
    私の宝物
    「明雅先生の古典籍」幻視
    「あがたの森」幻視
    夢想
    初出一覧

人気の小説/文芸

クレジット表示/商標について
サイトについて