宮沢賢治論 心象の大地へ

宮沢賢治論 心象の大地へ

出版社: 七月社
著者: 岡村 民夫
  • 「虹や月明かり」からもらった心象スケッチは、不整合なままやがて〈心象の大地〉として積み上がる。テクストが孕む矛盾や齟齬をこそ賢治文学のリアルと捉え、その正体を求めてイーハトーブを歩き続けた、著者25年の集大成。
  • 「虹や月明かり」からもらった膨大な「心象スケッチ」は、繋がり、重なり、変容し、不整合なまま、やがて〈心象の大地〉として積み上がる。
    テクストにはらまれる矛盾や齟齬をこそ賢治文学のリアルと捉え、その正体を求めてイーハトーブを踏査し続けた、著者25年の集大成。

  • Ⅰ 初期作品考──心象の時間
    第一章 「水仙月の四日」考 斜行する交換系
    第二章 「かしはばやしの夜」考 喧嘩から心象スケッチャーたちの祝祭へ
    第三章 「鹿踊りのはじまり」考 終わりのはじまりについて
    第四章 踊る文字「蠕虫舞手」について
    Ⅱ 距たりと生成
    第五章 賢治的食物
    第六章 大いなる反復者
    第七章 宮沢賢治における「動物への生成変化」
    Ⅲ 宮沢賢治と……
    第八章 映画の子、宮沢賢治
    第九章 宮沢賢治と活動写真
    第十章 島耕二は宮沢賢治からなにを受け取ったか
    第十一章 宮沢賢治と『遠野物語』(講演)
    第十二章 詩人黄瀛の光栄 書簡性と多言語性
    第十三章 詩人黄瀛の再評価 日本語文学のために
    Ⅳ 少年小説考──メタ心象スケッチと未来の大地
    第十四章 「風の又三郎」論 心象を問う少年小説
    第十五章 宮沢賢治の〈郊外の夢〉 「ポラーノの広場」論(一)
    第十六章 転位する広場 「ポラーノの広場」論(二)
    Ⅴ イーハトーブのフィールドワーク
    第十七章 昭和二年、光の花園
    第十八章 宮沢賢治と庭園
    第十九章 『岩手医事』と宮沢賢治
    第二十章 大地の設計者 宮沢賢治 温泉を中心に(講演)
    第二十一章 イーハトーブ地理学
    初出一覧

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