熟年を生きる 学問と人生のはざまで

熟年を生きる 学問と人生のはざまで

出版社: 花乱社
著者: 徳本 正彦
  • 教えるとは共に希望を語ること,学ぶとは真実を胸に刻むこと(ルイ・アラゴン)。卒寿を迎える政治学者が,万人の学たる政治の学を見据えつつ,人生の奥行きとその味わいを綴る。政治学論文と人生の滋味を伝えるエッセイ。
  • 「教えるとは共に希望を語ること 学ぶとは真実を胸に刻むこと」(ルイ・アラゴン)
    卒寿を迎えようとする政治学者が,人間の学であり万人の学たる政治の学を見据えつつ,退職を挟む熟年期40年間を生きてこその人生の奥行きとその味わいを率直に伝える。
    熟年期の存在証明たる政治学論文と人生の滋味を伝えるエッセイ。
  •  はじめに 学問と人生のはざまで
    【第一部】政治の学を問う 六〇代の論文より
     一 転換期の歴史的位相について
      はじめに/1 マクロ政治学と時代認識/2 ソ連・東欧圏崩壊の位置/3 転換期の歴史性/4 人類史的転換の時代/おわりに
     二 「知の冒険」をめぐる理念と現実 小畑清剛『レトリックの相剋』によせて
      はじめに/1 危機の時代における思考原理の相剋について/2 丸山─福沢と清水─ヴィーコにおける「レトリックの相剋」をめぐって/3 レトリック論における「強制」と「合意」をめぐって/4 「知の冒険」の今日的課題について/おわりに
     三 人類史的危機を孕む時代の政治学
      はじめに/1 人類史的危機を孕む時代/2 原理論的レベルでの対応/3 デモクラシー論における対応/4 環境政治学における対応/5 地球環境危機の前途/おわりに
    【第二部】人の世を見つめる 七〇~八〇代のエッセイより
     一 旅に立ちて
      1 地球一周の船旅から/2 悠久の大河を下る/3 アンコール遺跡群を訪ねて/4 玄奘三蔵の偉業をしのぶ/5 七〇代最後の春 阿蘇・信州・広島そして韓国/6 ルーマニア、ブルガリアへの旅から/7 バルト海クルーズ紀行
     二 読書を愉しむ
      1 最近の読書から/2 気になった二冊の本 吉本隆明『宮沢賢治』と島尾敏雄『死の棘』をめぐって/3 人間ドキュメントを追って 最近の濫読の中から/4 太宰治の『グッド・バイ』をめぐって/5 『雪国』を再再読して/6 藤沢周平を偲んで/7 私の読書人生/8 山本周五郎『栄花物語』を読む/9 東野利夫『汚名─「九大生体解剖事件」の真相』について/10 古きをたずね新しきに学ぶ 八八回目を迎える読書会
     三 現実政治を問う
      1 新世紀の光と影を思う テロと報復戦争の行方/2 「生活の政治」の確立を目指して 二一世紀世代への伝言
     あとがき

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