二笑亭綺譚
出版社: 中西出版
- 精力的な文筆活動でも知られた精神科医・式場隆三郞。奇妙な建築「二笑亭」とその主人を描いた作品が木村荘八の挿絵で蘇る。
- 精神科医であり精力的な文筆活動でも知られた式場隆三郞。実在した奇妙な建築「二笑亭」とその主人の人生を描いた作品が、著者が熱望しながらも未発表となり、その後失われていた木村荘八の挿絵の発見により新装版として蘇る。
- “私は私の信念によって、やったのだ”
精神科医であり、生涯におよそ200冊におよぶ著書の執筆をはじめ、芸術や民藝運動など多岐にわたる活動に精力的に携わった式場隆三郞。
その文筆活動のうち、昭和14年の初版以後、度々復刊されてきた作品に『二笑亭綺譚』がある。
実在した奇妙な建築「二笑亭」と、その主人の人生を詳らかに描き、読み継がれてきたこの作品が、著者が熱望しながらも未発表となり、その後失われていた木村荘八の挿絵と、当時の資料の発見により新装版として蘇る。
※本書は『決定版 二笑亭綺譚』(今野書房、昭和40年)の章立てを一部変更して採録し、書下ろしを加えて構成。英文抄録は割愛した。 - 二笑亭綺譚 ―― 式場 隆三郎
発端・電話事件
赤木城吉小伝
二笑亭の由来 / 異様な外観 / 不思議な間取
黒板に残された文字 / 節孔窓 / 和洋合体風呂
九畳の間 / のぼれぬ梯子 / 遊離した厠
鉄板の目隠し / 土蔵裏の祠 / 天秤堂
使えぬ部屋 / 巨大な擂木
二笑亭主人語録 / 病気の診断
芸術としての二笑亭 / 生活の反省
二笑亭後日譚 ―― 式場 隆三郎
跋 ―― 柳 宗悦
二笑亭の建築 ―― 谷口 吉郎
『二笑亭綺譚』(三笠書房、昭和31年)の追記
『決定版 二笑亭綺譚』(今野書房、昭和40年)のあとがき
繰り返し、再発見される二笑亭 ―― 五十嵐 太郎
作者紹介・編集後記