現代語訳近江の説話
出版社: サンライズ出版
- 『今昔物語集』『古今著聞集』など近江を舞台とした説話17編。実在の人物や出来事の紹介、時を経て話が変化する妙味など解説を付…
- 『今昔物語集』『古今著聞集』など近江を舞台とした説話17編。仏教説話が多いなか、実在の人物や出来事をベースとしたものなど、説話の舞台裏を繙けば、中世の世界に誘われる。現代語訳とともに解説を付す。
- 『今昔物語集』『古今著聞集』など近江を舞台とした説話17編を、上方文化評論家の福井栄一が現代語訳。
仏教説話が多いなか、よくよく調べれば実在の人物、それも近江の僧が良源、相応と二人がノミネート。かと思いきや、お経が海の流れに乗って天竺まで聞こえたとか、竹生島の老僧が水面を歩くなどとんでもない話もあります。
いずれにせよ、これらの説話の登場人物や出来事を調べてみると、その時代の世相や人々の暮らしぶりがなんとなくわかってきます。そして、同じような内容が本によって少しずつ改変されていることもおもしろいです。
説話の舞台となった場所や建物の事、伝承ではあるものの、力石なども遺されていたりして、やっぱり近江の歴史は奥深いのです。 - まえがき
蝉丸の秘曲と源博雅
関寺の霊牛
夢に現れた三井寺新羅明神
石山寺如意輪観音の奇蹟
詠う叡山の水
山王権現と疫病神
栗太の巨樹
鈴鹿の山堂に泊まった男三人
三上山の百足退治
篠原の墓穴で雨宿りした男
安義橋の鬼、人を食らうこと
小僧に変じた矢取り地蔵
ヤマトタケルの伊吹山荒神退治
戒壇再建のために浅井郡司と勝負した慈恵僧正
湖面を歩く竹生島の老僧
大井子の力石
仙人に会った葛川の僧
出典の解説
あとがき
関係年表