漢詩雑話 読む、詠ず、語る
出版社: 海鳥社
- 自作の漢詩を軸に、漢詩作成の基本知識をはじめ、名詩の鑑賞や漢詩にまつわるエピソードなども紹介。漢詩にかかわる多彩な項目を詳…
- 自作の漢詩を軸に、漢詩作成の基本知識をはじめ、名詩の鑑賞や漢詩にまつわるエピソードなども紹介。漢詩にかかわる多彩な項目を詳述する。
- 大東文化大学元教授・全日本漢詩連盟理事 濱久雄氏推薦
自作の漢詩を軸として、漢詩作成の基本知識を始め、漢詩に関する苦心談あり、名詩の鑑賞あり、漢詩に見える時刻表の注意事項あり、井伏鱒二氏らの巧みな漢詩翻訳の成果も紹介され、実に多彩で類まれな内容である。しかも素晴らしい写真が掲載され、思わず自然に溶け込んで飽きさせない。まさに至れり尽くせりの編集である。
自分の作った漢詩を列挙するだけでは、読んで頂く人には、ちっとも面白くないでしょう。わたしが作り濱先生の添削を受けた漢詩を中心に披露しますが、先人たちが残した素晴らしい漢詩を、中国日本を通じて選び出し共に鑑賞し、漢詩にまつわるいろいろなエピソードなども紹介したら、内容が豊富になって面白いものになるのではないかと思い、構成しました。唐代の大詩人とわたしとのアンソロジー(?)。これも畏れを知らぬ素人ゆえの暴挙とお許しください。
素晴らしい漢詩の世界を理解して頂ける人が一人でも増えれば、わたしにとってこれ以上の幸せはありません。(「はしがき」より) - ●漢詩のルール
和習とは
絶句と起承転結
広瀬淡窓の教え
平仄と押韻
仄起式と平起式
童謡を漢詩に
律詩について
漢詩を読み解く
●新年を詠ず
●四季を詠ず 春・夏
梅 花
春 遊
春の歌
梅 雨
ホトトギス
初 夏
夏の歌
●四季を詠ず 秋・冬
中秋の明月
秋の歌
晩秋に思う
冬の歌
●故郷を詠ず
津久見を詠ず
田染莊を訪ねて
旅 愁
「太郎林」を行く
●先人に学ぶ
唐詩に倣う
[特別寄稿]鯨背吟について 濱 久雄
わが愛する李商隱
西東三鬼に倣う
●人世の情感を詠ず
喜びを詠ず
女流漢詩人
友 情
悲しみを詠ず
孤独と老い
●忘憂を詠ず
飲 酒
旅に詠ず
●名作を詠み、名訳を読む
夏目漱石と『草枕』
名訳を読む
映像唐詩論 杜甫と李白の世界 平岡豊