朝露の主たち
出版社: 作品社
- 今なお世界中で広く読まれるハイチ文学の父ルーマン、最晩年の主著、初邦訳。
15年間キューバの農場に出稼ぎに行っていた主人公マニュエルが、ハイチの故郷に戻ってきた。しかしその間に村は水不足による飢饉で窮乏し、ある殺人事件が原因で人びとは二派に別れていがみ合っている。マニュエルは、村から遠く離れた水源から水を引くことを発案し、それによって水不足と村人の対立の両方を解決しようと画策する。マニュエルの計画の行方は……。若き生の躍動を謳歌する、緊迫と愛憎の傑作長編小説。
「今後われわれの地に花開くすべての偉大なハイチ人は、彼に何かを負わないことはありえない」――ジャックステファン・アレクシ(ハイチの作家)
「ジャック・ルーマンはハイチの集落にギリシャ悲劇を導入した」――ルネ・ドゥペストル(ハイチの詩人)
「ハイチだけでなくアンティル諸島全体で、一九五〇年代に成人に達した世代にとってバイブルのような作品」――パトリック・シャモワゾー、ラファエル・コンフィアン『クレオールとは何か』 - 第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
第六章
第七章
第八章
第九章
第十章
第十一章
第十二章
第十三章
第十四章
終わりと始まり
訳者あとがき