ロマンチック・ドリンカー
出版社: 彩流社
- 堀辰雄、左川ちか、中也、芥川…飲み物が香る、潤いの物語!文豪達の、飲むという官能的な小説の世界を読みやすい現代仮名遣いで
- 堀辰雄、室生犀星、左川ちか、賢治、中也、芥川、太宰…飲み物が香る、潤いの物語!何れの飲物も他の物に置き換わると、この物語の妙味が消滅してしまう…文豪達の、飲むという官能的な小説の世界を読みやすい現代仮名遣いで!
- 堀辰雄、芥川龍之介、室生犀星、太宰治
宮沢賢治、左川ちか、中原中也、夏目漱石……、
飲み物が香る、甘く潤いの物語!
「本書に収めた諸作品は、
いずれも飲物( ソフト・ドリンク) が出て来る。
別に飲物が主役というわけではなく、作品によっては
ごくさりげない使われ方をしているものもあるが、
それでもやはり象徴的な役割を担っているのにかわりはない。
物語は恋や友情や人生をめぐって進行する。
「この物語にはこの飲物がよく似合う。
他のものに置き換えると作品全体のイメージが違ってしまう」
と思えるものばかりだ。」(解説より)
文豪たちがこだわった、飲むという官能的な小説の世界を
読みやすい現代仮名遣いで! - 収録作品
堀辰雄「顔」…オレンジエード
立原道造「緑蔭倶楽部」…ココア
幸田露伴「軽井沢」…ライムジュース
小川未明「白い門のある家」…珈琲
岡本かの子「グレゴリー夫人訪問記」…紅茶
芥川龍之介「女」…血
松村みね子「草団子」…番茶
室生犀星「性に目覚める頃」抄…抹茶
横光利一「パーラーにて」(『花花』より)…牛乳
太宰治「美少女」…鉱泉水
〔喫茶詩歌抄〕
北原白秋「五月」
木下杢太郎「珈琲」
宮澤賢治「厨川停車場」
左川ちか「緑色の透視」
小熊秀雄「夜の喫茶娘」
大手拓次「ベルガモツトの香料」
中原中也「一夜分の歴史」
高村光太郎「梅酒」
中島敦「於雨裸徂阜五首」
夏目漱石「火鉢」…蕎麦湯
【解説】「飲物が香る物語、甘やかな潤いの物語」
長山靖生